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第13話

13 メセタははじめてミートソースを食べる



家の中に戻ると

メセタがソファに乗る。

「我が君!?これめっさふっかふか」

「そうなんだよ……下手に乗ると寝ちゃいそうだよね……あれ?」

「………………すぅ」

寝てるよこいつ。


今のうちに昼食作りをしておこう。

何を作ろうかな。

パスタ系もいいな

ぽんっ

(ん?)

ル・マーのしかも1kg!?


(トマト缶、合い挽き肉、葫(にんにく)、玉ねぎ、コンソメ、缶切り)

願った。

ぼんっ

一際大きい音が出る。

テーブルに一連のアイテムが出現。

缶切りでトマト缶を開ける。


まず、下ごしらえである。玉ねぎを包丁を使ってみじん切りにする。

葫の皮を剥いて葫もみじん切りにする。


(オリーブオイルよこい!)

ぽんっ

テーブルにオリーブオイルのボトル瓶が出てくる。クレストバージニアオイルと書いてあるがよく分からん。

まあ、市販のオリーブオイルのいいやつとかだろう。


フライパンをコンロに置き、火にかける。そして、オリーブオイルを引き熱する。


少し熱されたのを確認したら玉ねぎ、葫をフライパンに入れる。

じゅーっとフライパンから音が出る。


(大さじスプーン)

ぽんっ

手に握る。

小麦粉を大さじ1ほど加え

(木製ヘラ)

ぽんっ

手に握る。そして、掻き混ぜながら撹拌する。その後

トマト缶を流し入れ木製ヘラで混ぜる。


(メモリ付きカップ、ソース、ケチャップ)

ぽんっぽんっぽんっ

テーブルに出るのを確認する。

水を測ってそれをフライパンに入れる。

コンソメを2包を入れる。

それからソース、ケチャップを入れて煮立てる。

(うーん……いい匂いぃ)


この匂いにメセタも起きる。

「なんです?この良い匂いは」

「起きた?……いま、ミートソース作ってるんだよ」

「ミートソース!?なにそれ!?」

「あとは煮立てるだけだからもうちょい待っててね」

「はーい」

尻尾を振ってメセタはまつ。

少しして火を止める。

「出来た!」

少しだけスプーンに取ってそれをメセタに見せる。


「これがミートソース?」

「そうだよ……少し冷ましたからね」

「食べてもいい?」

「いいよ」

「あむっ…………うん!?……美味あ!?」

メセタははじめてのミートソースを堪能したのでした。

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