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第12話

12 1時間後外に出たら驚くことが起きていた。




ホットケーキを食べ終えて

少しオレンジジュースとかりんごジュースが飲みたい気分だな

ぽんっぽんっ

(あ!?)


取っ手付きジュース瓶が2本でてきた。

ひとつは半透明の水分が入ってる。こっちはりんごジュースか。

もうひとつは、黄色の水分だった。

こちらは、オレンジジュースのようだ。


メセタはこれも

「いきなり瓶が現れましたぞ!?これはなんですか!?」

とはしゃぐ。

「これはオレンジジュースとりんごジュース」

目をキラキラさせて

「飲ませて!!」

とせがまれる。


メセタ用の飲み物コップを願った。俺の飲み物コップも願う。

メセタ用の飲み物コップは深皿容器だった。

それにりんごジュースを注ぐ。

「はい。りんごジュース」

それを舌を使って飲んでいくメセタ。

「我が君!これ軽く酸っぱいけど甘くて美味しい!!」

「それは良かった……んくんく……ぷはっ美味あ!!」


そういやそろそろ雨降り出して1時間くらい経つな。

外へ出る。

雨は上がっていて太陽燦々だった。

やはりあの時に願った通りになった訳だ。

メセタは

「雨上がりましたね」

とだけ言っていた。まさか俺が雨を振らせたなんて言ったら腰抜かしそうだから言うのやめた。


裏手の倉庫と畑の様子を見に行く。

すると畑に驚くべき変化があったのだ。

なんと

「芽が出ている!?早すぎんこれ」

「畑を耕したのは朝では?」

「うん……正確には朝耕して雨降ってきたから家に戻ったじゃん……それからおやつさっき食べたし」

「早すぎません!?」

普通の回答ありがとう。


「だよねえ?」

「どういうサイクルなのでしょうね?」

それは俺も知りたい。

きっと願った作物が実るのだろうな。

明日は新たに耕した所に樹木でも願ってみるかな。

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