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Episode22 - R


--マイスペース


「うげ、自分のスキルで『酩酊』入るのキツいなぁ……」


デスペナルティの影響で、身体を動かすのが億劫になる程度には全身が重い。

それに加え、やられた相手が相手だったからなのか、【酒気展開】によって自身の身体から発せられている酒気に身体が蝕まれるという、生き地獄のような状態に陥っていた。

無論、操作系スキル自体は使える為、ある程度は自身で操ってはいるのだが。

……負けた理由は単純だなぁ。

今回、『酒呑者』に負けた理由。それは単に実力不足だ。

手斧、『想真刀』の扱い然り。

スキルの練度然り。

咄嗟の対応力然り。

何もかもが足りていなかった。それだけの事だ。


「そのそれだけが中々難しいんだけどねぇー……」


だが、何個か拾えた情報もある。

1つは、やはり【酒気展開】や【酒精操作】と言った、酒関係のスキルを持っている事。

私との練度に差があり過ぎる為、基本は太刀打ち出来ないものと考えて良い筈だ。

次に、度々行っていた瞬間移動。

あれについては思い当たる節がある為、対策自体は出来るはずだ。


「うーん……問題っていう問題は……」


最後に、あの鬼が使ったであろうスキル。

【Give Up One】という、他のスキルとは少しばかり毛色の違うスキルを発動した瞬間、私は空中へと弾き飛ばされていた。

見えず、威力も高い。

対策という対策をしようがない。

だが、だからこそ相手がこれを使うにはデメリットが存在しているだろうと結論付けた。


「でも、そのデメリットも見えてないからなぁ……兎に角、今は鍛えるしかないか」


軽く背伸びをした後、私はそのまま煙草を取り出し火を点ける。

どうしたって今のままでは太刀打ち出来ないのだ。

ならば、いけると思えるくらいまで実力を磨いていくしかないだろう。

……1番手っ取り早いのは……外界か。

『Sneers wolf』が近々行う、大規模な外界への侵攻。

そこで手に入れられた素材や、その他情報などがあればパワーアップが出来るかもしれない。


「……とりあえず、声が掛かるまではアマゾネスさんと戦い続けようかな」


まずは、近い所からコツコツと。

焦らず、やれる事をこなしていこう。



――――――――――

プレイヤー:レラ


・紫煙外装

『外装二式 - 亜器型一種』


・所有スキル

【煙草製作】、【観察】、【フィルター加工】、【背水の陣】、【回避】、【過集中】、【魔煙操作】、【隠蔽工作】、【複製】、【状態変化】、【投げ斧使い】、【多重思考】、【酒精操作】、【酒気展開】、【酒精生成】、【居合】、【刀の心得】、【剣気】、【鎧徹し】


・装備

黒血狐のボディス、黒血狐のドレススカート、黒血狐のグローブ、黒血狐のロングブーツ、黒血狐の外套、『信奉者の指輪』、『四重者の指輪』、『怨斬の耳飾り』、『解体者の指輪』、『切裂者の指輪』


・煙質変化

【狼煙】、【怨煙変化】

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