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Episode12 - F


次の日。


「どうだ?問題は無さそうか?」

「うん、大丈夫。外套が動くのがちょっと気になるくらいかな?」

「それは俺にはどうしようもないから諦めてくれ」


装備が出来た、という事で。その確認がてら、メウラの露店へと訪れていた。

今の私は、全体的に赤を基調としたボディスにスカート。

そして赤の外套を身につけた、ほぼほぼ童話の赤ずきんのような姿をしている。


――――――――――

『赤き信仰のボディス』

作者:メウラ

耐久:100/100

種別:防具・上

品質:C+

効果:防御力上昇

   非戦闘時耐久回復効果微小

   『信仰』シリーズ複数装備時、確率で被ダメージ無効化効果微稀

説明:赤く染色された布を基調としたボディス

   その信仰は加工されても尚、魔へと向いている

――――――――――


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『赤き信仰のドレススカート』

作者:メウラ

耐久:100/100

種別:防具・下

品質:C+

効果:防御力上昇

   非戦闘時耐久回復効果微小

   『信仰』シリーズ複数装備時、確率で被ダメージ無効化効果微稀

説明:赤く染色された布を基調としたドレススカート

   その信仰は加工されたが故、真へと向いてしまった

――――――――――


まずは、メインとなる上半身と下半身の装備。

ボス装備を使った影響なのか、耐久回復効果なるものが追加されていた。

正直、あまりその辺りを気にして戦ってはいなかったので、勝手に装備側が耐久を回復してくれるのは非常に助かる。


――――――――――

『赤き信仰のグローブ』

作者:メウラ

耐久:100/100

種別:防具・手

品質:C+

効果:器用度上昇

   非戦闘時耐久回復効果微小

   『信仰』シリーズ複数装備時、確率で被ダメージ無効化効果微稀

説明:赤く染色された布と複数の金属片を中心にして作られたグローブ

   その信仰は加工されてしまい、己へと向けられている

――――――――――


――――――――――

『赤き信仰のロングブーツ』

作者:メウラ

耐久:100/100

種別:防具・足

品質:C+

効果:敏捷性上昇

   『蹴り』範疇の与ダメージ上昇

   非戦闘時耐久回復効果微小

   『信仰』シリーズ複数装備時、確率で被ダメージ無効化効果微稀

説明:赤く染色された布と複数の金属片を中心にして作られたロングブーツ

   その信仰は加工した上で、煙に向けられ始めた

――――――――――


続いて、装飾品系。

効果量が表示されていない為、詳しい実数値が分からないものの。

確実にアップグレードはされているだろうし、ブーツの方は『イニティブーツ』の効果を一部引き継いでくれているのが良い所だ。


――――――――――

『赤き愉悦の外套』

作者:メウラ

耐久:100/100

種別:防具・装飾

品質:C+

効果:隠蔽率上昇

   非戦闘時耐久回復効果微小

   『愉悦』シリーズ複数装備時、確率で相手に与ダメージ時デバフ付与微稀

説明:赤く染色された布を基調とした外套

   己が精神を満たす為、愉悦を求める

――――――――――


最後に、外套。

今の所ステルスアクションをこのゲーム内で現状やるつもりはないものの。

私の気が変わってやる可能性は否めない為に、こういった効果は有難いものだ。

それ以前に、好奇心に従ってその場その場で動くのをやめたら良い話ではあるのだが。


「これ、前についてる『赤き』ってのは色の事だよね」

「あぁ。染めた色によって変化する部分だな。青色だったら『青き』とかだ。その後ろの『信仰』とか『愉悦』の部分がシリーズ名だ」

「『信奉者』の素材がメインなら『信仰』、『四重者』がメインなら『愉悦』?」

「その筈だぞ?一応他の素材を使って作ってみたが、そっちはウルフボディスとか道化のボディスとかになってたからな」


流石にボスの素材だからか、シリーズ装備となったらしい。

少し予想外だったものの、まぁこれはこれでお得ではあるので狩った甲斐があったというものだ。


「……で、イベントの日程が決まったんだっけ?」

「あぁ。一応一週間後に開催予定らしい」

「一週間後かぁ。まぁリアルとかの用事片付けて……後はハウジングとかもするかな」

「ハウジング?」


私の言っている事が分からないのか、メウラは疑問符を浮かべている。

これまで接してきた時間は少ないものの、私がハウジングに興味があるようには見えなかったからだろう。


「うん、ハウジング。……あれ?情報まだ出てないのかな」

「情報?……待て、一旦話を聞こう。お前【四道化の地下室】で何か拾ってきたのか?」

「えーっと……ちょっと待ってね」


一応掲示板を開き、私の手に入れた『四重者の指輪』、もしくはそれに準する類のアイテムが存在しているかを調べてみる事にした。

しかしながらアイテムの情報はおろか、話題にすら出ていない。

……『信奉者の指輪』は……一応劣化アイテム自体は情報あるか。


情報の統制がされているのか、それとも単純に『四重者』を倒しているプレイヤーが少ないのか。

ゲームプレイに対する影響力が強い為に前者だとは思うのだが……これを生産系のプレイヤーが知らないのは色々と損だろう。

そう考え、私はメウラに『四重者の指輪』の装備詳細のスクショを見せながら説明する事にした。

すると、


「あーっと……成程、それなら確かにハウジングか……うん。ほう……」


額に手をついて天を仰いでしまった。

どうやら本当に知らなかったようだ。


「……えっと。攻略手伝おうか?私も縁結晶欲しいし」

「……頼めるか?ある程度装備が整ったら1人でも何とか出来るようになるとは思うから……せめて、2層の攻略までで」

「了解。後で行こう」


お互いに苦笑を浮かべつつ、握手を交わした。




――――――――――

プレイヤー:レラ

・紫煙外装

『外装一式 - 器型一種』


・所有スキル

【煙草製作】、【投擲】、【観察】、【フィルター加工】、【背水の陣】、【斧の心得】、【回避】、【過集中】、【魔煙操作】


・装備

赤き信仰のボディス、赤き信仰のドレススカート、赤き信仰のグローブ、赤き信仰のロングブーツ、赤き愉悦の外套、『信奉者の指輪』、『四重者の指輪』

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