うお座の運命に忠実な男
現実世界青春学園
2024年08月20日
公開日
98,113文字
連載中
天文部を舞台にした女子高生×ガールズラブ=eスポーツ⁉ どうしてこうなった⁉
舞台は都内の女子校、琴流(ことながれ)女学院の天文部。
主人公である鳴海千尋(なるみ ちひろ)が女子校に入学して、廃部寸前の天文部で出会った部員たちはみんな一癖あって?
部長であるロシア人クォーター姫川天音(ひめかわ あまね)は中学生時代『聖少女』といわれるほど容姿端麗、品行方正な美少女だった。しかし陰で生徒たちから『暴君』とも呼ばれていたらしい。姫川天音は天文部の部室で格闘ゲームをする問題人物だった。
姫川天音は聖少女なのか? 暴君なのか?
姫川天音は廃部寸前の天文部を隠れ蓑にeスポーツ部を立ちあげる野望を持っていて?
女子校を舞台にした女の子ゆるふわハチャメチャ青春ラブストーリー!
この作品は週末金・土・日に新章公開する予定です。
※この作品に実在のゲームは登場しませんが、一般に認知されている格ゲー用語『ハメ』『待ち』などの単語は登場します。この作品に登場する架空の格闘ゲームは作者の前作ダークファンタジー『セカイが壊れるオトがする -Medium of Darkness-』の世界観がモチーフですが、予備知識ゼロでも楽しめるよう工夫されています。
この作品は実在する人物・場所・事件とは関係がありません。ご了承ください。
この作品は小説家になろうサイト、カクヨムサイト、アルファポリスサイト、ノベマ!サイトにも投稿しています。
また、ノベルアップサイト、ハーメルンサイト、ツギクルサイトにも投稿を予定しております。
プロローグ
姫川天音は中学生のころ教師たちから『聖少女』と噂されるほど、品行方正、容姿端麗であった。
ロシア人クォーターでもある彼女は学内成績を連続一位で塗りかえ、部活ではバスケ部と演劇部を掛け持ちして結果を残した。
中学一年生で生徒会の会長になり、二年連続で生徒会長を務めた。任期三年目のときは同じ人間が生徒会長を連続で務めるのはよくないとして辞退した。
ある教師がまるでアメリカ合衆国初代大統領ジョージ・ワシントンのようだと褒め称えると彼女は「ネイティブアメリカンに対して苛烈な政策を執った人と比べないでください」と眉を吊り上げたのだった。
ところが彼女が生徒会長として行った政策は生徒たちから面白いものではなかった。
具体的な例を挙げるとスマートフォンは朝のホームルーム前か、放課後しか使用してはいけない。
校門前の服装チェックの厳罰化、荷物検査を抜き打ちでやる、など。
学校一の美少女でありながら彼女はほぼすべての生徒たちから憎まれ、陰で『暴君』といわれていた。
成績優秀な彼女は誰もが進学校に進むと思っていたが、偏差値があまり高くない県外の女子校、琴流女学院に進学した。
彼女はその理由を誰にも語ることはなかった。
彼女は以前のような『聖少女』でもなくまた『暴君』でもない。
成績も平凡な生徒として学園生活を送りだす。
それはなぜか……?
物語は彼女が二年生になり新入生が入ってきて、とある少女と出会う所からはじまる。