提出: 第13調査大隊
宛先: 防衛軍 総司令部
件名: ダイモスネスト攻略戦 戦闘レポート(速報版)
◆ 作戦名:
ダイモスネスト攻略戦
◆作戦概要:
衛星ダイモス上で発見された巣および母体の排除
◆ 報告内容:
- 背景
・定期哨戒中に出芽個体を発見。追加調査によりダイモスに存在する巣を確認。
- 事件の経緯
・調査時の接触が原因で交戦が開始。攻略戦に即時突入。
・ダイモス地表面は全面的に侵食されており、監視塔も被害を受けていた。
・監視塔からは偽装された生存信号が発信されていた。これが発見の遅延の原因となった。
・当初、監視塔が分泌体によって覆われていると推測されていたが、実際には大型個体が融合した特殊個体であることが判明。その大きさは300メートルを超え、記録上最大と思われる。
- 特記事項
・母体は行方不明となっていた第11調査大隊所属の小型駆逐艦トリアイナの鹵獲機であった。発見時には友軍識別信号を発信していた。
・監視塔の信号と併せて、信号を偽装する新型が出現した可能性が高い。
- 追加情報
・大型個体に関する詳細は添付の「大型個体分析レポート」に記載。
◆ 結論:
・今回の事件は、敵勢力の進化と戦術の変化を示している。今後の作戦計画において、敵の信号偽装能力を考慮する必要がある。
・第11調査大隊のその他のメンバーに関する捜索活動を継続し、敵の新たな戦術に対する対策を練ることを推奨する。
報告者: ノブヒコ・シキシマ中佐
所属: 第13調査大隊