変わりたい

変えなくちゃ

変えられる

変えるよ

で

そのあと

その先は？

朝が来た

いつもの通学路

いつものように

ふと昨夜ゆうべのこと

ほら　そこの　自販機

すでにもう消えている闇やみ

すっかり青空

ぽっかり気持ちは風穴ふうけつ

なにかを決意して

しっかり覚悟した

はずなのに

まあ　いいか

まあ　いいさ

まあ　いいな？

線路沿い刈られた斜面に

しぶとく残る芽があれば

いいか

いいか？

いいさ

いいさ？

いいな？

いいわけないだろ

握りしめてツメが刺さる掌てのひら

昨夜ゆうべの感触はだざわりを思い出したい

昨夜ゆうべの温度ぬくもりを思い出したい

思い出したい

支ささえが欲しい

思い出せても

なにかが足たりない

なにかが足たりなくて

欠かけてるモノがある気がするのに

なにが欠かけてるかわからない

斜面から薫かをる草の名残なごり

刈かられてもなお

訴うったええてくる

足たりないのは

おれの何か

おれの何か？

そのナニカがわからない

ほら

心ぎざぎざ欠かけてるところ

わからない

わからないけど

わかりたくて

わかろうとして

わからなくなって

駆かけた