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第172話 初めての喫茶店

すべての出来事に意味があるから

自分に起きたことすべてを受け入れる

なんて気軽に考えていると

取り返しのつかないことになります


やまいは気から

なにか気持ち悪く感じたときが

お知らせです


絶対否定できない存在

ゆえに盲目的に従順

けれども気持ち悪くなったら

そっと心で防御するんだ


たぶん

自分のこと

見てもらえてない

けれど

世間の怪物ばかり見て

おい おまえは大丈夫か

おい おまえも あんなんじゃないのか

心配されて

疑われて

いちいち疑念を晴らすのも疲れるし

いや

晴らそうとすればするほど

得体の知れぬ闇にかれるし





こんなに

せっかく

天気がいい


大切に思う家族と口論するより

孤独にひたれる時間をつくるよ


冬の服装では暑すぎる

展望台へ向かう


登らなくても ほら

たまには休憩もいいんじゃないかな


初めての喫茶店

不安よりも好奇心

人見知りよりも究極の自愛

案内された席から

ちょっとそこ

でもまだ距離ある

枝に囲まれた展望台が見えた





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