アスファルトが砕けることを知った
とくに特別なにかあるふうでもなく
ばちんと
詩や苦熱に うなされる多忙な毎日
本とパンフレット 紙屑たちの
もっと教えてほしい
もっと伝えてほしい
願わくば きみが小説を完成させてくれたなら
ぼくは読むのを忘れて
ずっと抱いて眠るだろう
もったいない
もったいなくて
汚したくなくて
だからこそ
ぼくの
きれいなままでいたいのかい
ぼくが汚してしまうけれど
きれいなままがよかったかい
ぼくの
油脂成分たっぷり含んだ汚水が旅に出る
さあ
浄水場から戻っておいで
すっかり美味しく飲める水になった
深い意識で つながるぼくら
思考の海は 蓮華の広さ
コーヒーを
かよった喫茶店を思い出す
あの頃は耳を傾けるだけだった
あの曲
いま くちずさむ