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第122話 表現の自由

自分がヤバイ人間だなんてこれっぽっちも思ったことない


冷静に考えれば相当ヤバイそんなの言われなくてもわかるのに


わるいところ

数えあげたら

きりがないんだろうな


つつましくも

おとなしい

胸の奥はマグマ煮えたぎる


知ってる?

石って燃えるんだよ

岩って溶けて流れてくのさ


さあ襲えとばかりに

ここぞとばかりの

うらつらよわ

垣間見かいませるけもの


ぃゃだ ぃゃだ ぃゃだあ


誰の指示

誰の欲

誰の傷

誰の問い

誰のナレノハテ


誰の危地

誰の毒

誰のミス

誰の語彙ごい

誰も彼もの瞞騒ガセ


誤解よ?

曲解だ!

解釈は表現の自由

初回の

暴言で

介錯かいしゃくなしのばら


やめてほしい

まじで



やめてくれえ

まじな




追い込まれると真価しんかを発揮できるなんて

「自分」が「自分」にかける魔法

でも

「他人」が「誰か」にかけたら呪い


あなたが私にすべきことじゃない

あなたが私をにくみたいのなら

あっちで勝手にどうぞ


私があなたにすべきことでもなく

私があなたをうらむのも筋違すじちが

だからちょっと顔を出せよ

平行線のまま語り合おうじゃないか




きりがないんだろうな

数えあげたら

わるいところ


不気味棚ぶきみだな

ずらり並ぶ

父の虚勢

母の見栄

論破していく姉は嫁に出る


全方位待ち受ける敵意

唯一の見方なんて思い込まされてただけだよ


僕の虚言

俺の虚無

全好意浴び受けて敬意

唯一の味方なんて自分がそうなればいい

取り残されてひとり

表現の自由

いつか私になってみたい


言い逃ればかり

叫んで獣

荒れくるう炎が

求める酸素

くるしぃ

くるしぃ

くるしぃよ


だったらいつまでもそこにいないで

叩き壊せ

魂の殻を



冷静に考えれば相当ヤバイそんなの言われなくてもわかるのに

いつまでこだわって

いつまで善良ぶって

いつまで依存して

いつまで捨て駒フェイズなの


自分がヤバイ人間だなんてこれっぽっちも思ったことない

直感を頼りに原始人になるぞ

太陽をあがめ宇宙をおがいの

星の飛礫つぶてを浴びた髪がきらめ

これから

ここから

どこからでもいい

前へ一歩

表現の自由

ここで私になってやる








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