「んっ……ちょ、ちょっと……お兄さ……ん~っ」
「なんだ、俺のことが嫌いなのか? だがな、リサから誘ったんだからな……ちゅ」
「べ、別にボクだって嫌じゃないけど……ごう……いん……すぎっ……か……な」
リサは歯向かう言葉を口にはしているが、実際はまるで吸い付くようにデュランの唇に必死に重ね合わせていた。
デュランが強引に彼女の口の中へと自らの舌を入れると、彼女もまたそれに応えるように絡めてくる。
「~~~~っ、んんぅっ!? ちゅっ……ちゅるっ……ぷぅ……れぅっ……んうぅぅぅぅんっ」
「ちゅるっ……ちゅ……んっ……ぷっはぁ……」
リサは初めての異物を受け入れる感触に始めこそ驚いていたが、今では従順なまでに従いデュランのされるがままになっていた。
「ふふっ」
「はぁはぁ……お兄さん、飛ばしすぎだよぉ~……お兄さん?」
デュランの心の中では不思議と昨日までの不安や嫉妬が嘘のように吹き飛んでいたのを自覚する。
そして何も言わないまま、リサの唇を奪うことだけに専念していた。
「んっ……ちゅっ」
「ちゅ……ん」
「んうぅっ……くぅっ……んっ……んぅ……ふぁ……っ」
「ちゅっ……む……あ……ん……んくっ……」
デュランはリサの悲しみが少しでも癒されればと彼女を抱き締めながらキスを続けると、彼女もまた寂しさから更に彼の唇を求めるように彼の背中へと両腕を回すとすがり付くように抱きつき必死に口付けをしていた。
「ちゅ……ちゅっ」
「ごく……っ」
デュランは覆いかぶさるようにリサへと体を重ねていたため、その身長差から彼の唾液が彼女の口の中へと流れ込み、涙で乾いてしまった喉を少しずつ潤していった。
「リサ……」
「おにいさ……ん」
二人は互いの目を見つめ合っているがあまりにもその距離が近すぎるため、どこへ視線を置いていいのか分からずにどちらも忙しなく瞳が動いていた。
そして長い口付けが終わりを迎え唇を離すと、それまで感じていた互いの
ふとデュランがリサの唇へ目を向ければ、そこにはまるでシルク糸のように薄くも光り輝く銀色の架け橋がかかると、再び彼女とキスしたい衝動へと駆り立てられてしまう。
「いいよ……続きしよ♪」
そんなデュランの想いが伝わっていたのか、リサは微笑みながらも彼の頬に両手を当てるとそのまま下ろして自分の唇へと押し付ける。
互いの舌と舌とが絡み合いながらも、デュランは
下着の上からではあったが、そこには確かに柔らかくリサが女である証が備わっておりデュランを男としてより興奮させるには十分だった。
邪魔な下着を少し上にズラして、今度はそのまま右手を中へと入れ直接彼女の柔らかなものへ押し当てた。
「んっ♪ お兄さん……それちょっと痛いかも……もう少し優しく……ね♪」
「……ああ」
だが力加減を間違えたのか、それとも服を着たままだったせいなのか、リサは少しだけ痛がっていたが不快には思ってはいない。
むしろそのまま続けて欲しいとさえ思っていた。
「ちゅっちゅっちゅっ」
そして次にデュランは彼女の首筋へと唇を当てながら、軽いキスをしていった。
それはまるで彼女自身の体に自らの証を付けるよう、文字通り何度も何度も首へと吸い付いた。
だが決して彼女が嫌がらぬよう、そしてその体を傷をつけぬようにと注意を払いながらも少しずつ下へとズラしていく。
まだ彼女は服を着ていたため、首筋より下の肩付近までしか愛せないが今度は反対の左側を責めていった。
「にゃ……ぁ♪」
リサからは声にならない艶やかな声が漏れだし、彼のされるがまま身を委ねる。
けれどもどこかくすぐったいのか、それとも女性としての母性心がそうさせるのか、まるで大きな子供をあやすようにデュランの後ろ髪の毛をそっと撫でた。
「リサ……いいか?」
「うん♪」
そしてデュランは彼女の上着へと手をかけ脱がせ、続いてスカートにも脱がせた。
すると上下派手さの見受けられない真っ白な下着が顔を見せた。
「ぅぅっ……見られてる。ボクの体、お兄さんに見られちゃってるよぉ~」
「そんなに恥ずかしいものなのか? さっきも脱衣所で見られたのに?」
「そ、そりゃ当たり前だよ。さっきの見られちゃったのは『事故』として……だもん。それに今はべべべ、ベットの上なんだもん。全然……意味が違うんだよお兄さん」
リサには先程までの余裕はなく、こういった行為自体が初めてなのか、デュランに体を見られたことで顔を赤くしていた。
そしてどこか所在なさげに視線をアチラコチラへと彷徨わせ、最後に正面にいるデュランへと向けた。
「んっ……ちゅ」
「う、にゃ……ちゅ……ふふっ♪」
そんな彼女の不安を紛らわせるため、デュランは言葉ではなく優しいキスをした。
リサも自分の気持ちを和らげてくれている彼の想いが伝わっているのか、とても幸せそうな顔をしながらキスを楽しんでいた。
「なぁリサ……そろそろ……いいよな?」
「……うん♪」
ようやく緊張の糸が解れてきたのか、デュランの問いかけにリサは応えた。
もう不安そうな顔ではなく、これから彼のことを自らの体で受け入れる喜びに期待している……そんな微笑みを彼へと向けた。
そうしてデュランはリサのことを女性として愛し、リサもまた男性のデュランに抱かれて愛されていった。窓から差し込む月明かりが愛し合う男女を照らし続け、二人のことをいつまでも見守っているのだった……。