目次
ブックマーク
応援する
いいね!
コメント
シェア
通報
暴露

──────────────────────────






 …………え?

 あ、なに? 今繋がってるの? いきなり?

 ……いつも唐突なんだから……


 んもぅ……なんだよ。おじさんご立腹だよ。

 だって酷くない?

 この前からいっぱい言いたいことあったのにさ! 全然繋いでくれないじゃん?

 作者の人頭おかしいんじゃないの? あるでしょ? そういう配慮的な何かが!


 ……まぁいいよ。

 こうして繋いでくれるなら、おじさん、譲歩するよ。大人だから。成人男子だから。

 …………もしかして忘れてただけとかじゃないでしょうね……


 それよっか、この前からどえらい目にあいまくりだよぉ~。みんな見てたでしょ? おじさん、チンポの掃除に使われちゃったよ……

 あんなの初めてだよ。

 おじさん今疲れがピークだよ……お酒飲みたい。

 でも金持ってないんだよね。

 ララベルちゃんに預けたままだったよ。

 ……まぁ、言うて2,000円くらいしかなかったけど。


 そろそろおっぱいも揉んでおきたいなぁ。

 どっかに乳揉みで金が貰えるうまい話がないもんかね。






──────────────────────────







 そんな馬鹿みたいな話はありません。いい大人が何を囀っているのでしょうか。



「……にゅ、にゅわ!?」



 やっぱり、あなたにだけは私のナレーションが聞こえているのですね。そうです、あなたに言っています。

 このエロクラゲ!



「にゅ……にゅにゅ」



 作者の方に教えていただきました。

 あなたの本当の年齢も、考えていることも。

 あなたの汚い心の声も聞こえるようにしていただきました。

 最低ですね。

 本当に最低です。

 このお仕事を辞めたくなりました。



「にゅ……」



 ですが、作者の方に引きとめられて思いとどまりました。

 ですので仕事は仕事としてきっちりと責任を果たします。

 物語調で今後もナレーションを入れますし、あなたのことも不本意ですがチェリーちゃんと呼ぶことにしましょう。



「にゅ! にゅ~!」



 『にゅ』ではありません!! この獣が! 馴れ馴れしく返事をしないでください!!



「にゅわ……」



 シャングリラでもどこでも、とっととお行きなさい。

 私は見たことをありのままに、読者の皆様にお伝えするのみです。

 私とあなたが会話のようなものをするのも、これが最後です。



「にゅ……にゅわ……」



 ……おほんっ!


 チェリーちゃんは力なく泳ぎ始めました。

 そのままサメにでも食べられたらいいのです。


 あたりはすっかり明るくなっています。

 どうやら完全に暗い海を抜けたようでした。

 あるかどうかも分からないクラゲの楽園とやらを目指して、チェリーちゃんは一人で寂しく旅を続けるのでした。



「にゅ、にゅわぁぁ~~~~……」

コメント(0)
この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?