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…………え?
あ、なに? 今繋がってるの? いきなり?
……いつも唐突なんだから……
んもぅ……なんだよ。おじさんご立腹だよ。
だって酷くない?
この前からいっぱい言いたいことあったのにさ! 全然繋いでくれないじゃん?
作者の人頭おかしいんじゃないの? あるでしょ? そういう配慮的な何かが!
……まぁいいよ。
こうして繋いでくれるなら、おじさん、譲歩するよ。大人だから。成人男子だから。
…………もしかして忘れてただけとかじゃないでしょうね……
それよっか、この前からどえらい目にあいまくりだよぉ~。みんな見てたでしょ? おじさん、チンポの掃除に使われちゃったよ……
あんなの初めてだよ。
おじさん今疲れがピークだよ……お酒飲みたい。
でも金持ってないんだよね。
ララベルちゃんに預けたままだったよ。
……まぁ、言うて2,000円くらいしかなかったけど。
そろそろおっぱいも揉んでおきたいなぁ。
どっかに乳揉みで金が貰えるうまい話がないもんかね。
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そんな馬鹿みたいな話はありません。いい大人が何を囀っているのでしょうか。
「……にゅ、にゅわ!?」
やっぱり、あなたにだけは私のナレーションが聞こえているのですね。そうです、あなたに言っています。
このエロクラゲ!
「にゅ……にゅにゅ」
作者の方に教えていただきました。
あなたの本当の年齢も、考えていることも。
あなたの汚い心の声も聞こえるようにしていただきました。
最低ですね。
本当に最低です。
このお仕事を辞めたくなりました。
「にゅ……」
ですが、作者の方に引きとめられて思いとどまりました。
ですので仕事は仕事としてきっちりと責任を果たします。
物語調で今後もナレーションを入れますし、あなたのことも不本意ですがチェリーちゃんと呼ぶことにしましょう。
「にゅ! にゅ~!」
『にゅ』ではありません!! この獣が! 馴れ馴れしく返事をしないでください!!
「にゅわ……」
シャングリラでもどこでも、とっととお行きなさい。
私は見たことをありのままに、読者の皆様にお伝えするのみです。
私とあなたが会話のようなものをするのも、これが最後です。
「にゅ……にゅわ……」
……おほんっ!
チェリーちゃんは力なく泳ぎ始めました。
そのままサメにでも食べられたらいいのです。
あたりはすっかり明るくなっています。
どうやら完全に暗い海を抜けたようでした。
あるかどうかも分からないクラゲの楽園とやらを目指して、チェリーちゃんは一人で寂しく旅を続けるのでした。
「にゅ、にゅわぁぁ~~~~……」