「ほら、すのこちゃんはもう私の共犯者だし、今回の一件で手柄も立てたしね。だったら、この際ウチの会社の手元にいて貰った方がいいだろうって事になって。すのこちゃんも今後VTuber活動を続けていくんなら、ウチも色々とサポートできるから悪い話じゃないと思うんだけど」
「ほぇええええ……!」
つまりスカウト!? 個人勢の私にチクタクマン社の企業勢にならないかって言っているの!?
さっき死んでもいいかもしれないって言ったけど、今日が私の命日かもしれない。
「ど、どうかな?」
「どどどどどうと言われましても! いやっ、イヤだなんて事は全然全くこれっぽちもないんですけど! ちょっと突然過ぎて気持ちが追い付いていなくてですね! まずはこれが本当に現実なのか受け入れるところから待って頂けないかと!」
「あはは……まあ、返事は閉会式の後でもいいよ」
「す、すみません……」
がくがく震えながらもひとまず人語で自分の状態を伝える。こういう時、体が勝手に早口になるのはオタクの性なのか何なのか。ともあれ時間の猶予は頂けたので、どうにかその間に落ち着かなければ。
「わー! 後輩だ後輩だ! 新しい後輩ができたぞ!」
「ゾヘド、まだ返事は貰っていないんだから、そんな先走った事を言わないの」
「まあでも、来てくれるんなら歓迎するよ、勿論ね」
「詳しい事はよく分かんねえけど、ようは内定を貰ったんだろ? 良かったじゃねえか」
「……わたしはちょっと残念。すのこはヒプノス・
「えっ!? ルトちゃん!?」
わちゃわちゃと騒ぐ私達を見てマナちゃんがクスクスと笑う。そんな妖精みたいに可愛らしく笑わないで、心臓が
「それじゃあ、マナ達は閉会式に行ってくるから。最後まで楽しんでね」
「ひゃ……ひゃいぃぃぃ……!」
間の抜けた声で返答しつつマナちゃん達を見送る。
その後の閉会式は開会式と同じくらいセンセーションだった。開会式とは逆にマナちゃんと『
先の誘いも併せてこの時間は、私の人生の中で最も夢心地だった。