目次
ブックマーク
応援する
いいね!
コメント
シェア
通報
ちょっとしたキャラクターの補足説明

婚約者様の事


主人公は乙女ゲームのキャラクター基準で「お顔」は、

公爵家の令嬢として問題ないくらいに綺麗ですが体はボロボロです。

単純に婚約者様は主人公の公爵令嬢の生き様に惚れたのですが、

公爵令嬢基準でなくともこの世界でそれはただのバーサーカーなのです。

しかし、幼少の頃の「誰かが死ぬもの」と言うセリフを覚えていて、

それが婚約者様には「気高い貴族」に見えてしまいました。

そしてその所為で他の貴族令嬢が「幼く」見えてしまって、

相手に見る事が出来なくなってしまったのです。

更に

「信じる信じないは好きにすればいい」

と言いながら教えてしまった避けられない戦争と言う未来。

その未来を回避するために共に歩いてくれそうな令嬢は、

彼女しかいなかったのです。

婚約者の中で未だ彼女は将来生涯を通して共に戦ってくれる最高の存在であり、

あの昔の飲み会で部下達に言われていた「戦女神」という言葉が、

婚約者の心と耳に焼き付いて忘れられません。

そして役目を果たすために努力を惜しまない公爵令嬢を、

手放せる訳が無いのでした。


当の本人はカナリアとしての役目を終えたから、

引退する予定だったのですけれどね。

お父様からのお褒めの言葉を戴いているし、

もう後は隠居できるぅっ!と喜んでいた所にですからねぇ。


世界観として舞台装置として形作られてしまった「乙女ゲーム」の設定の裏に、

避けられない戦争が待っている未来があるのです。

回避するらな、王国戦闘に立って隣国と対峙する必要があるのです。

ですが王家は動くのでしょうか?

宮廷抗争は「ヒロイン」が原因の一端でしたが、

ヒロインがいなくなったとしても「抗争」を起こそうとする人は、

いたり?いなかったり?

とまぁ不安定な国なのですよ。

「乙女ゲームのシナリオ」が再現できるバックグラウンドが、

「乙女ゲーム」が無くなったから消える訳じゃないですからね。

侵略戦争を諦めない隣国は無くなりませんし。

結局宮廷抗争編が始まれば戦争を止められません。

ヒロインは公爵令嬢が「調教」して仕上げに「躾」てあげれば、開戦を、

遅らせる事が出来るので、彼女の華々しい未来は変わりません。

敵国に嫁がされるという事はそう言う事なので。

結末は脱出できないと見せしめとなるでしょう。

そして隣国から脱出できるかどうかは、

公爵令嬢の躾にかかっているのでしょうね。


コメント(0)
この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?