コメントにするのも足りないほどの感想です。第三話、本当に感動して涙が止まりません。どうかリティスを幸せに、エマとトマスも永遠に幸せに…
「止められなかったわ……あんなふうに泣くリティスを見るのは、初めてだったから」
エマの呟きを聞き咎めたトマスが、こちらを振り返る。
大切で大切で、愛しい旦那様。
ずっと年上なのに可愛らしく、毎日新しく恋をしている気分になる。
「自分が幸せだから、必死なあの子を見て後ろめたい気持ちになった……というのは、ただの傲慢なんでしょうね」
ただ、はらはらと涙をこぼす彼女が痛々しくて、見ていられなかった。