「じゃあ、つぎは私の番だね。結構自信作なんだ♪」
植木は花の咲くような笑顔で言った。
彼女はこのクラスの学級委員長だ。明るくて、みんなのムードメーカーで成績も良くて、しかもテニス部の副部長。それだけでもすごいのに、なんとこのクラスで一番可愛いのだ。
ツインテールを揺らしながら、植木は悪い笑みを浮かべた。
「これは、私が家族で山にキャンプに行ったときの話」