目次
ブックマーク
応援する
いいね!
コメント
シェア
通報
空を見る②

 つぎの休みの日は、おじさんに会わないように別の場所で空を眺めることにしました。


 芝生の上で寝っ転がって、青い空を眺めていたら、風が心地よくて気が付いたら眠ってしまいました。


 起きたら夕方で、夕日がきれいだなぁなんて眺めていたら、声がしました。


「ねぇ坊や。今日こそ、一緒に星空を見に行こう」

 おじさんでした。


 キモチワルイ。僕は走って逃げました。



 そのつぎの休みの日は、自分の部屋の窓から、モーツァルトを聞きながら青空を眺めていました。


 そのつぎの休みの日も、そしてそのつぎのつぎの休みの日も……そうして、僕は次第におじさんのことを忘れていきました。

コメント(0)
この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?