つぎの休みの日は、おじさんに会わないように別の場所で空を眺めることにしました。
芝生の上で寝っ転がって、青い空を眺めていたら、風が心地よくて気が付いたら眠ってしまいました。
起きたら夕方で、夕日がきれいだなぁなんて眺めていたら、声がしました。
「ねぇ坊や。今日こそ、一緒に星空を見に行こう」
おじさんでした。
キモチワルイ。僕は走って逃げました。
そのつぎの休みの日は、自分の部屋の窓から、モーツァルトを聞きながら青空を眺めていました。
そのつぎの休みの日も、そしてそのつぎのつぎの休みの日も……そうして、僕は次第におじさんのことを忘れていきました。