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しらないおじさん④

 朝起きたら、私は生きていました。お父さんとお母さんは、私が寝ている間に帰って来ていたみたいです。カーテンを開けて窓の外を見たけど、もうおじさんはいなくて安心しました。


 学校に行って、いつもどおりの生活を送りました。ただ、その日からは、登下校中に私たちの後をつけてくるおじさんは現れませんでした。


 一ヵ月ほどしてテレビのニュースを見たら、おじさんの顔が映っていました。


『幼女強姦殺人で逮捕』


 そう、書いてありました。もしかしたら、被害者は私だったのかもしれないと思うと、今でも恐ろしいです。

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