ある日の下校のときです。その日は、お父さんもお母さんも仕事で家にいない日でした。いつものように、下校中おじさんはずっと私のいる登下校班の後をついてきました。
「きゃあ!」
一番後ろにいた六年生の子が悲鳴を上げました。おじさんが、その子の近くに迫って来ていました。
私たちは、みんなで走って逃げました。私は家に入ってドアを閉めて鍵を閉めました。
自分の部屋に行くと、コツンと窓ガラスに何かぶつかったような音がしました。
不思議に思ってカーテンを開けたら、外におじさんがいました。