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こっくりさん⑦

「おしまい」

 浅田はふーっと、ろうそくに息を吹きかけ、火を消した。


「友達の彼氏取っちゃう女の子っているよね。たぶん、人のものは魅力的に見えるんだと思う」


 隣の芝は青く見えるという奴か。そういえば、小学生の頃に友達が持っていたロケット鉛筆、おばあちゃんにせがんで買ってもらったな。一週間もたたないうちに飽きたんだっけ。


「つぎは、しおりちゃんだよ!」

 浅田が声をかけると


「う……うん」

 気弱そうな女子生徒が、返事をした。


 そのとき、ガタガタと窓が揺れだした。


「うわぁ、ガタついてるね」

「今日、別に風強くなかったんだけどなぁ」

「廃校舎だからじゃねーの」

「そーかも」

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