「こっくりさん、こっくりさん。羽風くんの好きな人は誰ですか?」
「ちょっ……!」
十円玉が、勝手に動き出した。
「ひ」
「い」
「やめて……止めてよ!」
「ダメだよAちゃん。勝手に指を離したら、呪われちゃう」
「さ」
「ん」
「やったぁ、Bさんだって! うふふふ」
「うう……ううう……」
Bさんは、意地悪い顔で微笑むと、Aさんに向かってこう言い放ちました。
「ごめんね、Aちゃんの彼氏取っちゃって♪」