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ネズミの話①

 ネズミのケツの穴を縫い合わせると、糞ができないストレスで攻撃的になり他のネズミをかみ殺すそうだ。そしてネズミたちは互いに喰いあい、絶滅する。


 ある国で植物を食い荒らすネズミの種類―――名前はなんだったか、まあいいや。に対してそのような撲滅法が提案されたことがある。


 動物愛護協会が批判して実際には実行されなかったらしいが。

生理的欲求を満たしたくても満たせない、というのは生き物にとって強いストレスだ。もちろん人間にとっても。


 では、私の話をしようか。口を口枷くちかせでふさがれ、手足を拘束されて尿道には管がささっており常に膀胱に不快感がある。


 そんな私はまるで、ケツ穴をふさがれたネズミみたいだと思わないか?まぁ、いかにストレスを感じようとも、拘束されていて首と手の指くらいしか動かせないのだが。


 ああ、なんだっけ。何が言いたいのかというと、つまり、おなかが空いた。

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