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プロローグ③

「じゃあ、誰からやる?」


 一人一本ずつろうそくを手に持って床に座った。蛍光灯が切れているので、窓を閉めると教室は薄暗い。ろうそくのほのかな明かりだけが、怪しげにゆらゆらと揺れていた。



「じゃあ、いいだしっぺの霊子から」

「えー。私のは長いからいいよ」

「じゃあ、どうする?」


「出席番号順とかどうかな?」

 霊子が提案した。

「じゃあそうしよう」


「それじゃあ、最初は阿久津からね」

「う、うん」

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