クソゲ雑学7:
なぜ剣等の武器に使用制限があるのか聞いたところ。
「道具は使っていくうちに壊れるので、いつまでも使えるとモノの大切さを忘れるんじゃないかと思って一定の使用回数で壊れるようにした」とのこと
配信者からは
「武器の存在意味を奪うような仕様」とコメントした。
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「キャアアアアアアアアアアアアア」
「アアアアー!」
ナイトメアフォレストの吸血鬼城へ続く道で冒険者たちが襲われていた。
「ハーハハハハ! 魔王軍八輝将のスタースライム様が貴様ら冒険者を排除してやるぜー!」
「「そして私達はスライム5兄弟!!」」
魔王軍八輝将の1人・スタースライム。人型を取れるスライムであり、腐蝕攻撃による装備破壊と火炎・水属性の攻撃が得意なスライムのモンスターである。部下のスライム5兄弟は赤・青・黄・黒・白の5色でそれぞれ魔法攻撃や状態異常攻撃を使う厄介な奴らだ。
「くっ…物理攻撃が効かないなんて!」
「もう回復アイテムもないよおお!」
3人の冒険者はスタースライムの攻撃でダメージを受け、武器を破壊され衣服が所々腐食し解けていた。
「大丈夫ですか!?」
「あなた達は?」
「ボクは冒険者の尚樹です! 吸血鬼城に行く途中で悲鳴が聞こえたので…」
「なんだ? 他に冒険者がいたのか?」
スタースライムが尚樹たちの方に目向ける。
「ボクらも協力します! 一生に奴を倒しましょう!」
尚樹たちが加わり5人での戦闘が開始される。とは言え5対6でかなり不利な状況である。
しかも相手は魔王軍八輝星の1人である。普通に戦えばまず勝つことは出来ない。だが尚樹はすでに勝ち方を知っていたので焦ることはなかった。
「ありがとうございます。私は僧侶のメアリーと言います」
「私は
「葵雪舞姫です。くノ一をしております」
彼女達は尚樹がキャラメイクして作った仲間だった。ゲームをする前に1人暮らしで見ていたテレビや漫画で見たキャラクターの好きな要素を組み合わせて作った仲間たちだ。拘束が多かった高校生までの期間の長さがあり、大学生になった後は多くのアニメや漫画を見ていた。そのころハーレム系の作品が流行っていたのもあり、尚樹も憧れがあったため、仲間は全員女性にしていた。
「私はヴェルザンディ。尚樹の1番の仲間よ! よろしくね」
ヴェルザンディは1番の仲間を強調し、自己紹介をした。
「さっさと行くぞ! 〈スターシールド〉!」
スタースライムは呪文〈スターシールド〉を唱え、自身とスライム5兄弟にシールドを張る。このシールドは物理・魔法攻撃を1度無効にする防御呪文だ。スタースライムはまず防御を整えてから攻撃する用心深さがある敵だ。しかしその防御策には穴があった。
「皆さん〈ファイアグレネード〉で攻撃してください!」
「「はい!!」」
攻撃アイテムである〈ファイアグレネード〉の前には無力なのだ。この攻撃アイテムは通常攻撃以上に火力ある上に、アイテムとして分類されているのでアイテム使用行動で仲間に指示できる唯一の攻撃方法だ。スライム5兄弟はファイアグレネード1発で倒れるので1ターンで5対1の状況にできるのだ。
「ぐわあああー!」
「やられたー!」
スライム5兄弟がやられ、スタースライム1人になる。
「くそっ! だが人間ごときに負けてたまるか!!」
スタースライムは全体に対し魔法攻撃を仕掛けるが、来る前にレベル上げをしているのもあってダメージはあまり受けない。再び尚樹は全員にファイアグレネードでの攻撃を指示する。
「それ!」
「くっ!」
「食らえ!」
「ぐあっ!!」
スタースライムは連続のファイアグレネードの攻撃に耐えきれず、ついに倒れた。
「くそっ! 覚えていろっ!!」
ゲル状になりかけるも人型を保ち逃げ出した。それに続きスライム5兄弟も逃げ出し戦闘は終わる。
このゲームの問題点の1つである『ボス戦が虚無する』要素である。
先のコマンド・ゴブリンやスタースライムは部下も引き連れてスキルを使った戦い方をするが、基本的に攻撃アイテムである『ファイアグレネード』等の投擲武器さえあれば楽に勝てるので、体力やアイテムの管理を怠らなければ負けることはほとんどない。
むしろ勝手に逃げたり、アイテムを作るのに必要な素材を落とす雑魚敵を倒す方が遥かに手間がかかるのがプレイヤーにストレスを与えるので不評につながったと言われている。
「やったー! 魔王軍八輝将の1人を倒したわよ!!」
スタースライムに勝利し喜ぶパーティー。だがもう1人の八輝将・イワンとの戦いがまだ残っている。3人に回復役を渡し。一休みすると吸血鬼城へと向かっていった。