午前中ウサギ狩りをして30匹ぐらい倒したところで終わらせた。
また町に戻ってきて昼食にしたい。
「今日は何食べたい?」
「なんでもかまいませんよ。この世界にいるとわたしたちもお腹が空くので不思議だけどね」
「そうなんだ」
「はい」
おなかをすかせたサポートAIとは。
それはそれで、ちょっと困った顔をしたところがかわいい。
適当な食堂で食べることにした。
ウサギ肉ステーキと付け合わせみたいなメニューだった。200イジェル。
「ごちそうさま」
「はい、ごちそうさまです」
お金はそこそこあるのだ。
「どうしようか」
「どうしますか? わたしには決められないので」
「うーん」
2人合わせて3万ぐらいある。
何か買って自分たちに投資したほうがいいと思う。
ギルドに行き、お買い物をした。
買ったものはこちら。
じゃじゃーん。
農地レンタル「3万イジェル」。
普通の人なら防具と装備にお金をかけるのが普通だろうな。
はい。買っちゃった農地、レンタルだけど、買っちゃった。
こんなに早く土地借りる人は少ないだろう。
農業する人ももっと広いいい土地借りるだろうし。
俺たちは狭くても、早くほしかった。
地図で場所を確認して即、レンタルした。
すぐ横を水路が流れているから水も問題ない。
「んじゃ農地にまいります」
「はーい」
2人とも所持金はすっからかんだけど、いいのだ。
また草を売ればいい。
今日はその草を増やすための土地を得たのだ。
これで無限増殖だぜ。
指定された農地についた。草ボーボーだった。
といっても中には俺たちがサラダに使っている草なんかもある。
慎重に名前を見ながら雑草抜きをする。
またサラダのメインのルク草がたくさん生えている。
町の外にも生えてはいるけど、ここまで多くはないと思う。
なんか外だとラビットもいるので、あんまり雑草抜きをしようと思わないけど、たぶん探せば無限に生えているかもしれいないね。
「こっちにはルーデ草があるわよ。いっぱい青い実がついてるよ」
「ほんとだ」
ルーデ草の実は在庫が減っていたのでうれしい。
「どんどん収穫しよう」
「はいっ」
収穫しまくった。
「大体終わったな。次は石を取り除くか」
「そうですね。レア石とかあるといいですね」
「うん」
石拾いだ。どんどん取っていく。
小石、小石、小石、小石、鉄鉱石、ガラスの破片。
そしてたまに銅鉱石。ガラス玉なんかもある。
「ふう、結構取れた」
「そうですね。ガラス片とか、誰かが捨ててくんですよね。もう」
「まあまあ、そのおかげで俺たちは助かる」
「はい」
土地を買ったおまけでくれたシャベルを使って土を耕していく。
2つあるから2人で作業できた。
そして葉っぱ部分をサラダ用に取った草の根っこを埋めていく。
「こっちにはイチゴ草も植えるね。あとアマアマ草も」
「うん」
こうして、雑草と薬草畑が完成した。ルーデ草も植えてある。
「夕方だしこれくらいにするか」
「そうですね」
「じゃあ、サラダとサンドを売ろう」
「はい」
パン屋によって、売れ残りの白パンを大量買いしてきた。
3,000イジェル。
お財布の中には500イジェルしかない。あははは。
噴水広場に戻って、サラダとサラダサンドを売った。
今日も売り上げはそこそこいった。
ちょっと人が少なくなってきていた。
今のリアルは夜中の1:30ぐらいだろう。
「それじゃあ寝ないとね」
「そうですよ、ではログアウトしましょう」
こうしてリアルの1日目は終了した。
翌日、朝、目が覚めた。
普通に朝食をとって、いろいろした。
「んじゃ、ゲーム再開しますか」
「そうですね」
しかし時間が合わない。ゲーム内は今は夜だ。
10:30になるまで勉強をしてから、ログインをする。
「ふう、ゲームに戻ってきた」
「もうどっちに戻ってくるっていうんですか。もうゲーム廃人みたいなこと言って」
「いいじゃん。もはやこっちがマイホームさ」
「そうなんですか」
「ははは、家はない無職、すなわち住所不定無職。すなわちホームレス」
「家はないけど土地はあるんですよね」
「うん。小屋でも隅に建てて住む?」
「やめてくださいっ」
「本気にしないでクレヨン」
「うぅぅ」
自分たちには面白いんだかつまんないんだか分からない、よく分からない掛け合いをして、しまった。
「とりあえず畑の様子を見ようか」
「そうだね」
畑についたらすでに緑いっぱいになっていた。
「畑ってこんなすぐに生えるんですね」
「ですね。アカリどう思う?」
「イッツ、ファンタジー」
「だよな」
「はい」
ということで、収穫できるものは収穫した。
葉っぱは収穫時期だったけどイチゴはまだのようだ。
またパンを買ってきて、サラダとサンドを売る。
もうルーチンワークといってもいい。
畑はいいぞ。
薬草のクス草も土地の半分ぐらいで育ててあるので、かなり増えた。
そろそろ売りたい。
サラダの草は、雑草取りで在庫がまだたくさんあった。