こんばんは。
少し時間がありますので、統合失調症エッセイを書きに来ました。
話がまとまるかはわかりませんが、
書けるだけ書こうと思います。
いつの間にか2月になりまして、執筆中は節分になります。
恵方巻がマーケットの策略と言われますが、
いつも食事を作っている立場ですと、
恵方巻で食事がすむのは楽です。
手抜きをしてもそういう行事で済ませられるのは楽です。
手の込んだ食事をいつも求められている訳ではないのですが、
むしろ手抜きでもいいよと言われているくらいですが、
堂々と手抜きしてもいいっていうのは、ありがたいですね。
毎日献立考えるのはめんどくさいので、
たまにこんな堂々手抜きの日があると嬉しい方です。
共感されないかもしれませんが、私はこう思うよということで。
さて、今回の統合失調症エッセイは、
引きこもり時代のお話を書こうと思います。
私は幼い頃から変わり者でした。
いじめられた経験もあった気がしますが、
そのあたりは、かなりつらい記憶の所為か、
今では思い出しにくくなっています。
ただ、学生時代、それこそ小学生中学生高校生、
いじめがあり、死にたいと思ったこともたくさんあったはずです。
思い出せないので、はずということにしておきます。
当時の音楽を聞いたりしますと、
記憶の蓋が開きそうになって、
無意識で蓋を押さえつけているような気がします。
学生時代に何があったのかは思い出しにくくありますが、
変わり者とされていたこと、つらいことがあったこと、
具体的なことは思い出せませんが、いじめられていたこと、
そんなことがあったように思います。
高校から、私は短大に進学しました。
その頃、就職氷河期真っただ中で、
就職というものは絶望的だと言われていました。
短大は2年間です。
その1年目で、私は将来が真っ暗になった気がして、
短大をあとにすることにしました。
引きこもり生活はそこから始まりました。
とりあえず引きこもりをはじめて、
まずは親が心配します。
いわゆる子供を心配する、一般的な親です。
子供が何しようが関しない親でなかったのはありがたいです。
私は、多分目に見えて元気がなくなっていたのだと思います。
いわゆる鬱病を疑われて、私と親は心療内科に行きました。
いろいろな質問をされました。
その頃の私は、幻聴がありました。
台所の換気扇の音が、人間の声に聞こえるとか、
かすかに聞こえる家族の声が、私のことを悪く言っているように聞こえるとか、
とにかく耳に届く音という音が、
すべて私のことを悪く言っているように感じられました。
そんな状態ですから、世界中が敵であると感じてしまいます。
前に述べたように、いじめという経験もありました。
就職氷河期の時代で、就職なんてできないとされて、
私は何の役にも立たない、死ねばいい存在だとも思いました。
私はすべての存在から憎まれている、死ねばいいと思われている。
そんなことを話したように思います。
そしてついた病名が、統合失調症でした。
月に一度の通院で診察と薬をもらいつつ、
引きこもりの日々が続きました。
薬はいろいろと変わりました。
あとで知ったのですが、統合失調症と一口に言いましても、
効果のある薬はいろいろ違うそうです。
細かいことはわからないのですが、
私の脳と、例えば読者のあなたの脳は、
ひとつの脳ではないということはわかると思います。
全然別々の脳であることは理解していただけると思います。
統合失調症とされた患者さんの脳も、
それぞれ別々の脳になります。
効くお薬もいろいろと違ってきます。
それを判断するために、しばらくお薬を投与しては、
診察で認知の歪みや心の具合、体調の具合などを聞き、
こちらのお薬がいいかもしれない、あるいは、お薬を複数併用しようなど、
いろいろなお薬を渡り歩きました。
当時は統合失調症の症状がひどかったので、
私はこのまま何もできないんだと思うばかりでした。
どんな薬も効かなくて、普通になれないんだと思うばかりでした。
診察に行く日以外は、家にこもっていました。
昼夜逆転の生活が続きました。
当時、いわゆるメタバースのゲームがありまして、
メタバースという言葉が出る前だからだいぶ古いのですが、
セカンドライフというゲームがありました。
そのセカンドライフというゲームは、
なんと言ったらいいかな。
四角くないマインクラフト。
クエストのないファイナルファンタジーオンライン。
うーん。ちゃんと表現ができないです。
とにかく、3Dのアバターが、いろいろな世界を歩き回れるメタバースものです。
チャットも可能ですし、ゲーム内通貨でいろいろなものも買えます。
土地なんかも持てることができたり、
その土地でゲーム内で作ったものを売ることもできます。
引きこもり当時、夜中になるとセカンドライフというゲームの、
クーロンという地域にいろいろな人が集まって、
クーロンズゲートをイメージしたその街の住人をロールプレイしていました。
そのクーロンという街にいる間は、
夜中ですので余計な音の刺激もありませんでしたし、
私を否定するような幻聴もありませんでした。
チャットの文字は皆さん優しくて、
メタバースで救われた節もありました。
思えば、別の世界に行きたかったのかな。
とにかく統合失調症の症状で、すべてが私を否定していると感じていましたので、
私を否定しない世界に行きたかったのだと思います。
声に出した言葉は、顔色を見ながら裏を感じようとしてしまいますが、
チャットの言葉は顔色などありません。
出てくるのは文字列です。
幻聴の余地などありません。
メタバースのチャットの数々に救われたというのもありましたし、
また、メタバースに入り浸る前から、
当時の彼氏に言われて、小説を書くことをしていました。
感想は結局何ももらえませんでしたが、
小説を書くこと、チャットとして文字列が流れること、
それらの言葉に、癒しの力を感じたり、また、元気にさせたりする力がある、
そんなことを感じていたのかもしれません。
言葉の世界は統合失調症でも生きられる。
小説を書き連ねることで私が生きていることを表現できる。
執筆することで私は行きたい世界に行ける。
あの頃私が行きたかった世界は、余計な雑音が聞こえない言葉の世界。
引きこもりの頃、私は言葉に救われていたのだと思います。
引きこもり時代、
将来に対する不安は当然付きまといましたが、
統合失調症がすぐに治るわけでもなく、
病状のアップダウンを繰り返し、
やがて落ち着いたころ、私は結婚して今に至ります。
言葉はいつも私に力をくれました。
今でも執筆を続けるのは、
やはり執筆することで癒されているのだと思うのです。
執筆は、生きることなのかもしれません。
今回は引きこもり時代のお話をしました。
また、気が向きましたら統合失調症エッセイを書きたいと思います。
このポンコツの脳の持ち主の書くエッセイを、
読者のあなたも、気が向きましたら読みに来てください。
ではまたいつか。