こんにちは。
今週は休日に大きな予定がないので、
のんびりエッセイを書かせていただいています。
少し前まで、かなりの疲れやすさが慢性的にあって、
休日は慢性的な疲れを何とかするための日。
そんな休日の使い方しかできない期間がありました。
執筆もできなくて、悔しい思いをしましたね。
ここしばらく、休日はおおむね元気に過ごせています。
元気が出ない人向けの漢方薬、補中益気湯とか、
身体のエネルギーを作るための、ビタミンBの類のサプリメントとか、
あと、必須アミノ酸の入ったスポーツドリンクとか、
そのあたりをとってみたりしています。
あと、休日でも夜は日付が変わる前に寝ていたりしますと、
早起きが可能になって、身体がすごく楽ですし、
朝から使える時間が多い気がしますので得した気分になれます。
早起きは三文の得と言いますが、
朝から使える時間はお金で買えないような気がしますので、
三文よりも得している気がします。
でも、休日の寝坊も心地よくていいので、
こうしようというわけではありません。
休日はおやすみの日です。
心地よく過ごせたならばそれが一番いいのです。
慢性的な疲れで執筆ができなくて悔しい思いをしてきましたので、
何とか元気になるようにいろいろしていますけれど、
平日はへとへとになるまで働いていますので、
やっぱり休日はおやすみする日でありたいですね。
さて、前置きはこのあたりにしまして、
今回のタイトル、ヒーローになりたかったです。
このことについて書きたいと思います。
まぁ、統合失調症持ちではあります。
脳が比較的ポンコツでして、時折考えが極端に狭くなったりもします。
悪いことを考えて、しばらく鬱状態になったりすることもあります。
身体が調子悪かったり疲労を抱えていたりしますと、
それが脳に連動して、ちょっとしたことで自分は消えればいいと考えることもあります。
このあたりは今までのエッセイでも書いてきたと思いますので、
私の傾向としてのおさらいです。
さて、ヒーローになりたかったとは。
いろいろ脳に問題を抱えている私が何でそう思うのか。
書きながら自分を見つめなおそうと思います。
幼い頃、戦隊ものヒーローを見ていました。
女の子ではありましたが、変身する少女よりは、
戦って何かを守りたいと思っていました。
ちなみにかなり古い時代ですので、
変身して戦うプリキュアはまだいない頃です。
戦隊ものにおいても、当時は女性は、ピンクをあてられていて、
他の男性のヒーローとはちょっと違う感じがしていました。
なんというかな、ヒーローの中でも守られる存在。
私はそれとは違うものになりたいと思っていました。
戦隊ものヒーローにおいて、サポートでなく、前衛に出るような存在。
率先して誰かを守る存在。
ああなりたいなと幼い頃に思っていました。
成長してきますと、ヒーローというものは、
幼い頃に憧れたもの、遺物の存在にさせられていきます。
ある程度の年代になると、
ヒーローとは幼稚なものとされていきます。
特撮ヒーローも、漫画のヒーローも、
その世界の中でだけいるものであり、
そんなものに憧れるのは幼稚とされていきます。
現実とはヒーローが何とかしてくれるものではなく、
要領のいいものが上に上がっていくもので、
政治家は汚職をしているし、大人は汚いし、
ヒーローが守る正義なんてない。
ヒーローが倒すべき巨悪もない。
現実にはそんなものは存在しないとされていきます。
誰かを守れるヒーローなんて、現実にはないとされて、
私の中で、誰かのヒーローになるという考えは箱に仕舞われて蓋をされました。
転機は東日本大震災です。
北関東の田舎町で、私は被災しました。
嫁いでいった妹は、当時臨月にありました。
近所に住んでいましたので、
実家に戻ってきてもらいました。
嫁いでいった妹には、幼い娘がいて、
臨月と震災で大変な間、
私は姪っ子の相手をしました。
たくさんの不安が小さな身体にのしかかっていたと思います。
この子を守らなくちゃと強く思いました。
震災で田舎町もあちこち壊れました。
その道を踏みしめながら、
私ができる限り、なんとかしようと思いました。
何の力も無いかもしれないけれど、
その手はまだ動く。
幼い姪っ子の手を握ることはできる。
声をかけることはできる。
寄り添うことはできる。
巨悪をやっつける正義のヒーローはいないかもしれません。
それでも、いることによって安心させるヒーローというものはいます。
それが、誰かを守るヒーローというものかもしれません。
私なりのヒーロー像ができたのは、このあたりの経験からかもしれません。
それから、数年して、結婚して、
北関東の田舎町をまた田舎町に引っ越します。
結婚生活が落ち着いて、
パソコンの環境と自由時間が取れるようになったころ、
pixivに投稿を始めます。
いわゆる二次創作になります。
投稿を続けていく間に、とあるシリーズを始めました。
癒しどころシリーズというものです。
これは、癒しどころ花鳥風月という施設において、
さまざまの癒しを施してくれるのを、
文章として読みながら体感できるような小説です。
施術者のセリフと、音の表現だけの小説となっています。
このシリーズを書き続けていますと、
こんな癒しが欲しいなどのリクエストが舞い込んできました。
私はそのリクエストをひとつひとつ仕上げてきました。
リクエストをいただいた方からのお礼の言葉があるたびに、
ああ、どこかの誰かを癒すことができたと思うのです。
顔は見えないですけれど、
誰かを笑顔にすることができた。
私が執筆することによって、誰かの心を守ることができた。
それもまた、私ができるヒーロー的なことではないかと思ったのです。
私はヒーローになりたかったです。
誰かを守るヒーローになりたかったです。
pixivに連載されていたシリーズを通して、
執筆においても誰かを守れると、ヒーロー的なこともできると。
そんなことを感じたりもしました。
今、pixivの方の連載は一区切りをつけております。
里親の登録をしていますので、
いつかやってくる子どもさんのために、執筆はある程度セーブしています。
子どもさんの笑顔を守るということ、
それもまた、私が目指したヒーローなのかもしれないと思います。
脳はポンコツです。誰かの力を借りないといけません。
決して完璧ではありません。
できることは限られています。
それでも私の心には私なりのヒーローがいます。
誰かを癒したい、守りたいと思うヒーローがいます。
そのヒーローの発露が、執筆であったり、里親に登録するということであったりします。
すごい力があるわけではありません。
ありきたりの存在です。
あの頃特撮のヒーローに憧れていた私は、
私なりのヒーローを持つことができました。
統合失調症になって、出来ないこともありましたが、
できることや守れるものを数えてもいいと思うのです。
脳はポンコツですが、何もかもすべてができないわけでもありません。
少しできるものの中に、ポンコツのヒーローを加えてもいいかなと思うのです。
今回のエッセイはこんなところで。
また、気が向いたらエッセイを書かせていただきます。
感染症が流行っていると聞きます。
皆様におかれましても体調管理はしっかりとなさってください。
笑顔で元気が一番です。
では。