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第20話 時間をかけることと距離を置くこと

ちょっと書けそうなので、また、つらつらとエッセイを書きに来ました。


まずは最近のことを少し。

去年、里親になるための講習や研修を受けました。

里親とは、いろいろな事情があって、

本当の親御さんと暮らせない子どもさんたちを預かって、

育て上げる役目を持った人です。

養育里親というのは、子どもさんが成人して自立できるまで育て上げる里親さんで、

養子縁組里親というのは、

子どもさんを引き取った後、養子として迎える里親さんです。

七海トモマルは、養子縁組里親を目指しております。

去年は執筆に充てられそうな土曜日曜が、

講習研修であっちこっちつぶれたりしました。

なおかつ、子どもさんを養子として迎えましたら、

絶対にお金が必要になると、

契約作家を目指して無茶して執筆をしたりしていました。

会社勤めをして、家事もして、毎日いろいろと執筆するのは、

統合失調症持ちにはちょっとオーバーワークでした。

pixivの方にもずっと書いていたものもありましたし、

ネオページにもひと月毎日執筆などもありました。

がむしゃらに書いていましたけれど、

結構疲れましたね。


でも、里親として登録が決まったとき。

仮に子どもさんを受け入れることになりましたら、

執筆の時間はこれほど取れないだろうと思いまして、

去年の終わりころから、執筆の時間を減らすようにしています。

子どもさんが来ましたら、絶対忙しくなります。

いつ子どもさんを受け入れることになるかはわかりません。

場合によっては、数年、里親さんのもとに子どもさんが来ないというケースもあるようです。

まぁ、いつでも受け入れられるように、余裕を作っておいて、

受け入れた子どもさんには愛情をもって接したいなと思います。


そんなわけで、執筆速度は遅くしておりまして、

休日でも予定の少ない時などに、

少し書ければいいかなというペースに持って行っています。

もともとが統合失調症持ちですので、

いろいろな情報や、やるべきことが多いと混乱をします。

あれも書かなくちゃとか、勝手に始めた連載が多いとか、

そういったことはテンパって病む原因になります。

執筆は癒しでありたいので、

執筆が嫌にならない距離を作れればいいかなと思いました。


さて、今回のエッセイは、

時間をかけることと距離を置くこと、です。

数行前に書きましたが、やるべきことが多いと混乱するんです。

統合失調症の所為かどうかはわかりませんが、

情報が多いとダメなんですよね。

視覚情報がたくさんあるとか、

同時にいろいろなことをしなくちゃいけないとか、

あっちの話もこっちの話も聞いて処理しなくちゃいけないとか、

あと、YouTubeも下手に視覚聴覚情報が多いのはダメですし、

SNSもいわゆる旧Twitterも疲れます。

とにかく、一度に処理できる情報を絞りたい性質なんです。

今どきはタイパなどと言われるとかなんとか聞いたことがありますが、

一度にたくさんの情報を処理するよりも、

落ち着いて確実に仕事や情報を処理したいなと思う性質です。


もともと、統合失調症の所為だと思うんですけれど、

頭の中にすごい勢いで言葉が渦巻いているんです。

目に見えるもの、感じるもの、味わうもの、感情やあるいは混乱なんかが、

一度頭の中で言葉になっていて、

頭の中はいつも言葉の渦になっているんです。

そこにたくさんの情報がやってくると、

さらにそれも言葉に一度変換されるものですから、

言葉の処理が追い付かなくて、ものすごく疲れます。

攻撃的な情報や、嫌になる情報なんかが、たくさん入ってきますと、

処理も追いつかないし、気分も悪くなるしで、

本当にへとへとになります。


そこで私に必要になるのが、

時間をかけることと距離を置くことです。

とにかく、急激に情報が入ってくると、言葉が頭の中で大変になりますので、

最近は創作ノートと書き込み欄の多い手帳を持ち歩いています。

手書きで頭の中の考えを外に出しますと、

手書きになる分時間がかかって、

ノートなどに書き出すまでに言葉が落ち着いてくれます。

執筆は今のところ絞っていますが、

頭の中はいつでも言葉がぐるぐるしていますので、

それを落ち着かせるためにも、手書きで創作ノートと手帳をつけています。

創作を生業にできるわけではないですが、

頭の中の世界が、創作ノートで時間をかけて形になっていくと、

頭の中の言葉の渦も、苦しいものではなくなっていきます。

言葉で溺れるほどではなくなるのかもしれません。


もうひとつ、距離を置くことですが、

今のところ、執筆と少し距離を置いていまして、

休日に書ければ書くというスタンスにしております。

里親に備えてということもありますが、

執筆が癒しになるような距離でありたいと思うのです。

また、執筆に限らず、

深入りすると疲れそうなことからは、

距離を置くことも必要かなと思います。

ほどよい距離感は心に必要なことかなと思います。

別件としましては、

休日に時間がありましたら、

家から車に乗ってスタバに出かけて、

ひととき家のことから距離を物理的にも取るのもありです。

執筆からも、家事からも、会社のことからも、ネットの情報からも、

全部から距離をとれます。

スタバで電子書籍を読んで、

現実からも距離を置きます。

物語とだけ向き合う時間は、入ってくる情報が絞られているので、

なんというかな、

思考が過剰に加速しないというか、

頭の中の言葉の渦が溺れるほどにならずに回ってくれているような感じです。


この統合失調症の脳も、言ってしまえばポンコツの脳です。

普通の人ができることが、

なんだかできないとか、ズレているとか、

そんなことがいっぱいある脳です。

それでも、この脳や身体とずっと付き合っていく以上、

付き合い方をよく考えてあげないとなと思います。

私自身が心地いい生き方をしたいですし、

脳がへとへとにならない生き方をした方がいいです。


さて、統合失調症持ちでも、里親登録されました。

それは、周囲の協力があれば里親として大丈夫と認められたことと、

統合失調症持ちでも、私だったら里親になれると判断されたことだと思います。

受け入れる子どもさんには、統合失調症という理由は通じません。

あくまで、子どもさんを育てる一人の里親さんとして接しなくてはいけません。

この、統合失調症の脳と折り合いをつける方法を、

ちゃんと確立していかなくちゃなと思います。

いつか受け入れる子どもさんのためにも、

ずっとこの脳を抱えて生きていく私自身のためにも、

みんなが幸せになる方法を考えていきたいなと思います。


執筆は絞っていきますが、

予定のない休日などに何か書けたらいいなと思います。

次回がいつとは言えませんが、

やっぱり執筆は癒しですので、

気が向きましたら書くと思います。


では、いずれまた。

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