船旅でこれと言って何もなかった。
んで、目的地の大陸の名前は『三大異世界』っててうらしい。
いや、行き先はカオスに任せてたから。
カオスもよくわかっていないらしい。
『俺のイキリ散らしセンサーが、ここに向かえと言っている!』
で、まあ、今何をしているかと言うと、宴だ、カオスが船長と交渉したらしい。
新大陸に付くまで約2時間、乗客全員と一部の船員を招待、お金はカオスのポケットマネー。
手を離せない船員達にも、金一封を渡したとか。
何をするつもりなんだ? まあそんな宴も後30分くらいで終わる。
「はっはっは、セイント、楽しんでいるかい?」
「カオス、お前は祭が好きだったか?」
「ああ、それもあるが、新大陸の情報を聞いたのさ」
「なるほど、で、お前が聞きまわった結果は?」
「んじゃ、簡単にまとめるぞ? まず大陸名の様に三国がある」
「ふむ」
「んで、港に付く国の名前は『カミッニ』って国の港だな」
「ふむ」
「ま、神様に信仰心捧げてる国だよ」
「ふむ」
神か、何度か葬った事があるが……
ふふふ……本当の神は信仰心があれば滅びはしない。
あの縁の神は本物だった、殺したはずが滅んでいなかった。
……ああ、あの時は私も若かったな~
「んで、階級がしっかりとしている国『カイキューナ』」
「ふむ」
階級制度の国か、めんどくせぇな。
ここは最後だろうな? カオスは暴れる癖があるからな。
ま、イキリ散らす奴らが居なければ……大丈夫だろう。
「最後は武力国家の『ブキッサ』だ、すげぇぞ? ここには使える『銃』があるんだ」
「ほう?」
そうか、大陸が変われば分解が違う。
私が魔法で解析したのは、今まで居た国の大陸だけ。
それを世界基準で考えてしまった、反省しよう。
強い銃はあるのか……ふむ、これは知らない方が面白いな。
簡単に言えば、攻略法を見ないでゲームをする感覚さね。
ワクワクするだろう? 今後は過度な解析はやめるかね。
「で、まずは三国を旅して回ろう」
「ふむ、まあしばらくは私は大人しくしているよ、わがままに付き合ってくれたからね」
「お、そりゃありがたい」
「私はじっくりと、国の動きでも探るさね」
まあ各国に、異世界絡みがある事はわかった。
今調べたさね、後は自分の足で稼ごうか。
たまには歩いたりしないと、健康に悪いからね。