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第三話 新天地の情報さね

 船旅でこれと言って何もなかった。

 んで、目的地の大陸の名前は『三大異世界』っててうらしい。

 いや、行き先はカオスに任せてたから。

 カオスもよくわかっていないらしい。


『俺のイキリ散らしセンサーが、ここに向かえと言っている!』


 で、まあ、今何をしているかと言うと、宴だ、カオスが船長と交渉したらしい。

 新大陸に付くまで約2時間、乗客全員と一部の船員を招待、お金はカオスのポケットマネー。

 手を離せない船員達にも、金一封を渡したとか。

 何をするつもりなんだ? まあそんな宴も後30分くらいで終わる。


「はっはっは、セイント、楽しんでいるかい?」

「カオス、お前は祭が好きだったか?」

「ああ、それもあるが、新大陸の情報を聞いたのさ」

「なるほど、で、お前が聞きまわった結果は?」

「んじゃ、簡単にまとめるぞ? まず大陸名の様に三国がある」

「ふむ」

「んで、港に付く国の名前は『カミッニ』って国の港だな」

「ふむ」

「ま、神様に信仰心捧げてる国だよ」

「ふむ」


 神か、何度か葬った事があるが……

 ふふふ……本当の神は信仰心があれば滅びはしない。

 あの縁の神は本物だった、殺したはずが滅んでいなかった。

 ……ああ、あの時は私も若かったな~


「んで、階級がしっかりとしている国『カイキューナ』」

「ふむ」


 階級制度の国か、めんどくせぇな。

 ここは最後だろうな? カオスは暴れる癖があるからな。

 ま、イキリ散らす奴らが居なければ……大丈夫だろう。


「最後は武力国家の『ブキッサ』だ、すげぇぞ? ここには使える『銃』があるんだ」

「ほう?」


 そうか、大陸が変われば分解が違う。

 私が魔法で解析したのは、今まで居た国の大陸だけ。

 それを世界基準で考えてしまった、反省しよう。

 強い銃はあるのか……ふむ、これは知らない方が面白いな。

 簡単に言えば、攻略法を見ないでゲームをする感覚さね。

 ワクワクするだろう? 今後は過度な解析はやめるかね。


「で、まずは三国を旅して回ろう」

「ふむ、まあしばらくは私は大人しくしているよ、わがままに付き合ってくれたからね」

「お、そりゃありがたい」

「私はじっくりと、国の動きでも探るさね」


 まあ各国に、異世界絡みがある事はわかった。

 今調べたさね、後は自分の足で稼ごうか。

 たまには歩いたりしないと、健康に悪いからね。

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