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第六話 前説 今日の先生のお知らせ

 今日の長谷川と荒野原はお仕事はお休み。

 となるとこの2人がやるのは、朝からレアスナタだ。

 受付を済ませてログインをする。

 そして斬銀からの連絡があり、今日は一緒にプレイする事に。


「こんにちわ、斬銀さん」

「はろぅ、斬銀君」

「おう、2人共」

「どったのさ、斬銀君から連絡なんて珍しい」

「うむ、少々頼み事があってな」

「んん? 頼み?」

「頼み事はゲームが終わってからにするか、長くなるんだ」

「お、そう? あ、時間があるなら飲みながら聞くよ?」

「まあそうなると思って明日と今日は有給とった」

「おおう、準備万端なこって」

「で、お前さん達のお願いが先か」

「そうそう、実は成り行きで生徒が1人増えてね」

「ああ、動画で確認したが……ありゃやりすぎじゃないか?」

「え? そう?」

「いや、どう考えたってボコボコにしすぎだろ? こう……禁術持っていても子供だぞ? で、俺はそいつの臨時講師だろ?」

「ふっ、戦場じゃなく授業でよかったな」

「ああ……結びはそういう奴だった」


 天空原をボコボコにした結び、他から見たら間違いなく虐待に見えなくもない。

 だが天空原を助けるためにそれをした……というシナリオを今日やるらしい。

 そして、斬銀は強化系の禁術が使えるという設定、故に臨時講師に誘われたのだ。


「縁、お前の大切な人に何か言ってくれ」

「うーむ、縁としてはやりすぎだと思ったね」

「……その言い方、神としては?」

「ふっ、身丈に合わぬ気持ちと力を持つからだ」

「……お前、神としては振る舞いは昔と変わらないな」

「そうですか? かなり落ち着いたと思うんですが」

「それは普段神として振る舞ってないだけだろ」

「ほっほっほ、てな訳で問題児先生達より、斬銀先生の方が適任だと思ってね」

「んな馬鹿な、てかお前達は普段教師として活動しているのか?」

「ああ……設定上では?」

「……多分?」


 斬銀は深いため息をした、こいつらは何故先生をしているのかと。

 レアスナタは自分でキャラクターを作る、設定も好きにしていい。

 問題児先生達より、斬銀の方が人に何か教える得意だろう。

 何故なら、昔暴れていた縁を改心させた実績があるからだ。


「まあとりあえずロール開始しようぜ」

「おいさ」

「はい」


 こうして、結びと縁の桜野学園での授業が始まった。

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