ロールを終えてロビーへと戻ってきた縁とスファーリア。
「お疲れ、スファーリアさん」
「お疲れ様、縁君」
「最後少々急ぎ足だったな」
「それは仕方ない、もう日付が変わってる」
「お互い明日は早いからな」
「うん、今日は反省会無しで大人しく帰ろう」
「妹達はそのままロールするらしい」
縁はメールをチェックしている。
「なるほど、んじゃ私達はログアウトしようか」
「ああ」
ログアウトをして身支度をした2人はゲートの玄関で待ち合わせた。
「お疲れ様長谷川君」
「お疲れ、荒野原さん」
「よし、帰ろう、タクシー連絡したから」
「速いな、色々と語りたいんだが」
「間違いなく一緒に居ると朝まで語る事になる、午前中のだけの仕事とはいえ、しっかりしないと」
「だな、んじゃ明日の午後から反省会か?」
「明日は普通のデートがしたい」
「お、いいね、カラオケとかウインドウショッピングとかか?」
「家電量販店巡りや大型百円ショップ巡り」
「何故に? 家電はまだいいとして百円ショップ?」
「複数人で行くと、その場のノリでいらない物を買うから面白い」
「使わない物増えるだけじゃねーか」
「本当にいらないモノじゃなくて、必要じゃないんだけど、有ればほんのちょっと役に立つ物とか」
「微妙なラインだなそれ」
「時々絶妙なラインな物も見つかる」
「どんな確率なんだか」
タクシー運転手が玄関から入って来た。
「ご予約された荒野原様はいらっしゃいますか?」
「はい、んじゃ長谷川君、帰ろう」
「ああ」
2人は大人しくこの日は帰り、翌日、家電量販店巡りと百円ショップ巡りをする。
その後は、カラオケや飯屋に行ったようで、レアスナタ以外の楽しみを満喫していた。