応接室にやってきた3人はソファーに座った。
「縁君、お疲れ様」
「つ、疲れた! いや、楽しかったけども!」
「ハハハ、ま、初めてにしては良かったんじゃないか?」
「疲れてる所悪いけど縁君」
「どした?」
「貴方、副担任にならない?」
「ファ!?」
縁は予想外の言葉に変な声を出す。
「その音は『ファ』じゃないね」
「いやそうじゃなくて、なんで?」
「理由は簡単、私より『生きた』知識や経験があるから、縁君の行動を制限するつもりはないし、ふとした時に生徒達にお話をしてほしいの」
スファーリアの説得に縁は困った顔をしている。
「不謹慎かもしれんが、お前の血生臭い経験は生徒達にいい刺激を与える、私のクラスにもほしいよ」
「どう? 引き受けてくれる?」
「安請け合いはよくないから保留で、先生が二つ返事で出来るほど軽くないと思うから」
「わかった、いきなりごめんね」
「いや、いいよ」
「副担任になれば合法的に学園に入れるからスファーリア先生と会えるのにな」
「は? 人様の職場まで来て愛を囁くつもりはないんだが?」
「え!? あ、愛を囁く!? お、お前らそこまで!」
「サンディ先生落ち着いて」
「だな、話が飛躍的すぎる」
「……お前ら少しは慌てたりしろよ」
サンディは呆れた顔をした。
「んだ縁、お前が居るうちに聞いておきたいんだが」
「どうした?」
「ジャスティスジャッジメントと共に、ここを襲って満足していったの異世界から来た奴らはなんなんだ?」
「戦ったのか?」
「ああ、私は感じたのた『ただ生きている』だった」
「愚かな神様が自分の信仰の為にまともじゃない奴を異世界から引っ張ってきた」
「……力の使い方もこの世界の常識も何もかも知らないクソガキが、好き勝手で私の大切な生徒を怪我させたって事でいいか?」
「ああ」
「ぶっ殺す!」
サンディの顔は全てを憎む顔をして目の前のテーブルを叩き壊した!
「ああすまん……瀕死になった生徒も居るだ」
「どうするんだ?」
「私の居場所を壊す奴らは許さない、よし、クソガキ異世界人は私に任せろ、元凶が神ならお前に任せた」
「ここに来る前に対処完全には消えなかった」
「他にも神がいそうだな?」
「まあ、俺の敵ではない」
「言うねぇ~」
「伊達で縁を司る神様してないよ」
「お前本当に変わったな、なんつーか落ち着いたな?」
「それはお互い様だ……あ、すまん、御手洗いは何処だ?」
縁は立ち上がって応接室のドアに手をかけて振り向いた。
「ここを出て右に行けばある」
「ありがとうスファーリアさん」
「縁君、私達はここで待ってるよ」
「わかった」
応接室を出た縁は左右を確認すると周りには誰も居ない。
メニューを開いてログアウトを選択したのだった。