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フランス トランジット アルジェリア復路

 さてさて、フランスも都合4回目です。

 無事にアルジェリアの仕事を終えたみぱぱは、古村さんをアルジェリアに置き去りにして、フランスに到着しました。

 そろそろ、皆さんフランスの話は飽きたな~と思う頃でしょう。

 しかし、ちょっとここで気が付きませんか?

 みなさん、フランスと言えば、美術品、美食、観光、そして……スイーツ!

 甘いものは好きですか? みぱぱは好きです。

 今回、みぱぱは甘いものを探して、パリの街を散策します。

 気分はまるでパリジェンヌ。(何がやねん)

 お土産探しも兼ねています。

 まずはスイーツの王様チョコレートを探していきます。

 ちなみに往路の時はスーツケースをゴロゴロ持ち歩いたお上りさん状態でしたが、今回は違います!

 なんと、空港に荷物を預かってくれるサービスがありました。往路で知っていればもっと楽しい観光散歩ができたのに、ぴえん。

 手荷物だけ持って、旧市街地を散策するみぱぱはまるでパリジェンヌ。(違うって)

 事前にインターネットで調べたショコラトリー(チョコレート店)を回ります。

「チョコレートの宝石箱や~」

 小さなチョコレートがショーケースの中にいろいろな形のチョコレート。形だけでなくカカオの量やフレーバーで味が違っていたり、ナッツやジャムなども入っていてびっくりするくらいの種類のチョコレートが並んで居ました。

 慣れてる人は自分が好きなチョコレートを選んで詰めてもらいます。

「さーて、どれが美味しいかな?」

 みぱぱは素直に詰め合わせを買いました。

 分からないときはお店の人のオススメが一番。

 店によっても違うので、ショコラトリーを何店舗か回ります。

「お腹すいたな~。お! いいところにお店が」

 みぱぱはパン屋に入り、買ったのはエッグタルト。

 パリのパン屋は日本のようにお客が自由に取るのではなく、精肉店のようにショーケースに入っている物を、店員に言って取ってもらうスタイルです。

 紙袋に入ったエッグタルトに噛みつくと、ほろりとタルトが崩れて、濃厚なカスタードが口に広がります。

「美味しい! でも足りないな~ お! いいところにお店が」

 日本で流行し始めていたあのスイーツが売っていました。

 みぱぱはその時、まだ食べていませんでした。

 今となっては日本でもあっちこっち食べることが出来るスイーツ。

 卵白と砂糖とアーモンドパウダーを使ったスイーツ。

 マカロン。

 ちなみにマクロンは第25代フランス大統領でマカロンとは何の関係もございません。

「あれ? マカロンってこんなに大きかったっけ?」

 フランスのマカロンは日本の1.5倍ほどありました。

 思わず3個も買ったみぱぱはちょっとびびりました。

 チョコとフランボアーズと抹茶の3個。

 まずはフランボアーズをパクリ。

「甘いけど、フランボアーズの酸味がいいアクセントだな。次はチョコ。うん、間違いない」

 二個目の半分まで食べたところで電話が鳴りました。

 日本の友人からでした。

「何してんの?」

「パリでマカロン食べてる。今、二個目なんだけど、結構お腹に貯まってきた」

「マカロンって口当たりが軽いけど意外とカロリーが高いからね」

「そうなんだ。その上、こっちのマカロンはでかいよ」

 どおりでお腹に来るはずです。

 お土産買って帰るのを約束して、電話を切りました。

「さて、最後の抹茶をどうするかな? と言っても捨てるわけにも行かないし、食べちゃえ」

 はい、ここで、フランスで抹茶? と思った人は正解です。海外で緑色は高確率でピスタチオです。

 始めびっくりしたみぱぱもピスタチオと分かれば、白目をむきながらペロリと食べてしまいました。

 さて、次は別のお土産を探しに行きます。

 フランスでチョコレートの次は何か?

 決まっています!

 そう! おしゃれな小物類です

 パリの東急ハンズのような店に入ってみます。

 おしゃれな小物がたくさんありましたが、ちょっとお土産には合いません。

 てくてくと裏道を歩いて行くと……。

「おや、こんな所にぬいぐるみの店が」

 みぱぱは迷わず店に入ります。ヨーロッパのぬいぐるみと言えばドイツのティディベアが有名ですが、ぬいぐるみ自体どこの国でも売っています。でもフランスで買ったぬいぐるみと言うとそれだけでおしゃれな感じがしませんか?

 いろいろな種類の動物のぬいぐるみが所狭しと置かれています。

 必要個数は3個。あまり大きい物は持って帰るのに苦労します。ありきたりの物なら日本でも手に入ります。

 それなりの大きさでインパクトがあって可愛い物。

 ありました!

 手のひらサイズ。

 かぶり物をしている動物のぬいぐるみ。

 犬のぬいぐるみなのに牛の着ぐるみを着ていたり、猫なのに羊の着ぐるみを着ていたり、ネズミなのに虎の着ぐるみを着ているぬいぐるみ。

 着ぐるみもパーカーのようになっており、めくれるので一粒で二度美味しい。

 その上、可愛い。

 手触りも良い。

 値段も……良い値段でした。 

 みぱぱは大満足でぬいぐるみやチョコレートなど両手に一杯のお土産を持って帰国しました。

 ぬいぐるみは誰のためのお土産かって? そりゃ~みぱぱの三人の愛娘用ですよ。

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