無事にモーリタニアの仕事を終えたみぱぱは、またパリへとやってきました。
パリ到着はまたまた朝です。
そして日本へ出発は夜です。
つまりは昼間は自由時間。ひゃっほーーーう!
往路で乗った電車に乗り、パリ旧市街地へしゅっぱ~つ!
今回の目的はお土産を買う、そしてちょっと観光です。
凱旋門、エッフェル塔、ルーブル美術館。この辺りは実はそんなに離れていません。天気が良ければ散歩がてら、十分に歩けます。
往路もそうだったのですが、帰りも天気は上々です。
まずは凱旋門に行きます。
地下鉄を上がって凱旋門を見ると、そこは凱旋門を中心にロータリーになっています。普通に車が走っています。
歴史的建造物が普通に道路のど真ん中にあり、パリの歴史の深さを感じます。
お金を払えば凱旋門の上に登れるらしいのですが、観光地を回りながらお土産を買うという趣旨から、凱旋門の周りは大きく外れています。
土産になるようなものや、お土産屋さんが見当たりません。
「そうすると、ここからエッフェル塔を目指してみよう」
みぱぱは地図を見ながら歩き始めました。
「お~シャンゼリゼ~!! お~シャンゼリゼ~!!」
凱旋門を背にしながら、シャンゼリゼ通りを歌って踊る変な日本人、みぱぱはお土産屋を探します。
しかし、見かけるのはルイ・ヴィトンなどのおしゃれなお店ばかりです。
古い建物を楽しみながら、エッフェル塔を目指します。
セーヌ川にかかる橋。
橋の下に観光用の舟が通り、爽やかな風が流れて来ます。
そしてエッフェル塔のもとへ。
「うーん、やっぱり佐賀のエッフェル塔とは違うな~」
そして、お土産屋を探す。さすがにエッフェル塔周りにはぼちぼちお土産屋も見かけ始めました。
みぱぱがお土産で買ったのは、エッフェル塔が入っているスノードームや美術品がプリントされたコースター、そしてBonne Maman(ボンヌママン)のお菓子。
今はボンヌママンも日本のスーパーでも見かけることはできますが、この当時は珍しいうえに、フランスのスーパーで安く買えたので、大量にお土産として買うのには適していました。まあ、イギリスに行って
お土産もある程度、買いそろったみぱぱはお腹がすきました。
前回はルーブル美術館のフードコートで軽食を食べただけなので、美食の街パリを堪能していません。
みぱぱはレストランは怖いので、思い切ってビストロに入ります。
道路に面したテラス席でまず、ビールを頼みます。
フランスだったらワインだろ! と言う突っ込みを自分でしながらも、ビールにしました。
みぱぱは実はワインが少し苦手です。赤ワインは渋く、白ワインが好きなのですが、次の日に残ってしまうので、なるべく飲まないようにしています。
よく冷えた軽いビールが喉を潤します。
観光客用に書かれた英語のメニューを指で差して注文をします。
「何が来るかな~♪ 何が来るかな~♫ タタタたんたん♩ タタタたん♬」
はい、みぱぱは食べたことがなさそうな、よくわからないメニューを頼みました。
決してサイコロを振って決めたわけではありませんが。
美味しければラッキー、不味ければ話のタネ。どーんと来いです。
ビールを飲みながら古い街並みを見て、のんびりと料理を待ちます。
季節は夏なのですが、風がやさしく、日陰でビールを飲むには最適です。
のんびりとした時間が流れます。
「もう一杯、飲もうかな? 料理が来るまで待とうかな?」
最後の一口を飲んでみぱぱは言いました。
「うん、美味い! もう一杯!」
「うい、むっしゅ! 喜んで!」
きめ細かい泡でフタをされた冷たいビールがグラスに入ってやってきました。
「うーん、ビール最高!」
「お待たせしました」
やってきたのはピンク色の切り身がマヨネーズっぽいもので和えられた物が、円柱状にお皿に盛られています。
そして付け合わせのフレンチフライ。
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見た目は生肉に見えるそれを恐る恐る一口食べてみました。
「おいしい! 肉じゃない。マグロかな? 色的にはサーモンかな? 何これ、超うまい!」
ねっとりとした食感で脂ののった刺身。あとで検索すると料理名はタルタルだそうです。魚はおそらくサーモンです。
「ビールに合う!」
揚げたてのフレンチフライにケチャップを付けてがぶり。
「ビールに合う!」
あまりの美味しさにあっという間に終わりそうです。なるべくゆっくり食べながら、ビールを飲みます。
「お兄ちゃん! もう一杯!」
「うい、むっしゅ! 喜んで!」
三杯目も美味しい。
気温は高いのですが、決して不快じゃなく、昼間っからビールが飲める幸せ。そしてつまみも美味しい。言うこと無し!
毎日こんな事が出来るならずっとここにいたい。
しかし、そんなことは出来るはずもなく、空港へ戻り帰国しました。
恒例の上司への報告会。
「みぱぱ、モーリタニアではお酒が飲めなくて楽しみ無かっただろう」
「ええ、全然お酒飲めなくて大変でした。飲みにつれて行ってくださいよ」
さすがに昼間っから最高のお酒を飲んだと言えずに、しらばっくれるみぱぱでした。