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第145話《奴隷篇》解決する問題

リュウギside


「ったく……アイツはいつも無茶苦茶だな……」


俺はレンゼンブを出て、森へと入っていた。


『まあ、それでこそ主だよ〜!』

「それはそうなんだがな……」


俺は目の前に出てくる魔物を瞬殺しながら歩いていく。

あの奴隷紋はある植物由来の効果だ。

その植物の名は《スタンプフラワー》。

基本的にはハンコとして使用されている。

使い方によっては奴隷紋のような活用もできる。

だが、気になるのは他の効果だ。

奴隷紋を作れるとは言っても、刻み込めるだけだ。

媚薬のような効果や回復効果は発揮されない。


「何か、背後で動いているのか……?」

『後ろにいるよ〜!』


俺は考えながら、後ろに手のひらを向け。


「《サンダークラッシュ》」


またもや瞬殺する。


「それにしても見つからねえな……」


すでに陽は落ち、森は闇に包まれていた。

俺が探しているのは《レジスター》と呼ばれる植物だ。

《レジスター》は大抵の紋章の効果を打ち消せる。

まあ、ルミが発明した淫紋は分からんが。


「この辺には《レジスター》の群生地があった気がするんだがな……」


俺がまだ生きていた際にこの辺で見たことがあった。

だが、ない。

となると可能性は。


「リジッブが刈り尽くしたか……」


普通に考えて奴隷紋の効果を打ち消せるものをそう易々と残す訳はないか……

今日も終わったってことは明日でルミの淫紋の効果が切れる。

ってことは明日には戦闘が起きる。


「早く見つけないとだな……」


俺は足早に森の奥へと進んでいった。

《レジスター》は湿度の高いところや日陰の場所によく生息している。


「洞窟、探すか……」


俺は洞窟を探し始めた。


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ギルドゥードside


オニキスから貰った情報によると、奴隷達は地下に閉じ込められているらしい。

しかもそれはリジッブの指輪がないと開かないらしい。

となると、どうにかしてこじ開ける必要がある……

しかも、魔法でのみ開くらしい。

物理じゃ無理か……

どの魔法かわからんしな……

待てよ……内側からなら開けられるんじゃないか……!?

俺は早速、インカム連絡を入れた。


「ルミか?」

『いや、俺だが』

「リュウギ!?ルミは?」

『知らん』

「ええ……」

『まあ、お前の言いたいことはわかる。どうせ、奴隷のいるところを内側から開けられないかってことだろ?』

「ああ!そうだ!」

『わかった、で?いつ来るんだ?』

「もう出発するつもりだ」

『わかった。俺もちょうど用事を終えたところでな。今から戻る』

「外にいたのか!?」

『ああ。ちょっとルミからお使いを頼まれてな』

「ま、まあいいか……」

『じゃあ、着いたら連絡くれ』

「わかった」


そう言って通信は終わった。


─────────────────────


ルミエールside


私たちは現在。


「「あっ♡♡あっ♡♡」」


リジッブ様に四つん這いになってお尻を突き出し、鞭で叩かれていた。


「どうだ!気持ちいいか!」

「「あっ♡♡気持ちいいですぅ♡♡」」


何度鞭で打たれようとも、奴隷紋の効果で即座に回復する。

それに加えて、痛みが快楽に変換される。

その影響で傷は残らず、快楽のみが残る。


「「気持ち良すぎてイクウウウウウウ♡♡♡」」


私たちはアヘ顔を晒し、盛大に潮を吹いた。


「ついでにこれもくれてやろう」


そう言ってリジッブ様は履いていた靴を私達の鼻に固定する。


「「んごぉ♡♡」」

「どうだ?」

「「最高に臭くて最高ですぅ♡♡♡」」

「とんだ変態だな!!」


そう言ってリジッブ様は鞭を打ってくる。


「「ふがっ♡♡んぐぅ♡♡んごっ♡♡」」


叩かれる度に呼吸し、リジッブ様のくっさい臭いが鼻を突き刺す。


「「んぐうううううう♡♡♡」」


私達はそのまま、失禁した。


「何をしている!!」

「「申し訳ありませぇん♡♡♡♡」」


口では言いつつもおしっこは止まらない。


「ようやく止まったか」

「「はい♡♡♡♡」」


床はびしょ濡れだ。


「仕置きが必要だな!着いてこい!!」


リジッブ様に言われて私たちは外へと出た。


─────────────────────


──────────────────

※ここから先にはスカトロ描写がございます。

苦手な方は飛ばしてください。

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広場に移動した私達は後ろ手に拘束され、M字で磔にされていた。

リジッブ様が集めた市民が私たちを見ている。


「始めようか!!」


そう言うとリジッブ様は私達のアナルに浣腸液を流し込む。


「「んおおおっ♡♡♡♡」」

「さあ、民に無様を晒せ!」


浣腸液が流し込まれてから数分。

お腹が痛くなってきた。


「「はぁはぁ………♡♡♡♡」」


私達はかなり耐えていた。


「そろそろ限界なんじゃないか?アナルがヒクヒクしているぞ?」


リジッブ様が楽しそうに言ってくる。

私たちが必死に耐えている様子を見て、民は心配そうな表情を浮かべる。


「「もう……無理ぃ……♡♡♡ウンコでりゅううううううううう♡♡♡♡」」


私たちがそう言うと同時に。

ブリ!!ブリブリブリブリブリッ!!

私達は物凄い勢いで排便する。


「「止まらにゃいいいいい♡♡♡」」


ブリュ!!ブリュリュリュリュリュ!!ブリュリュリュリュリュ!!

ジャアアアアアアアアッ!!

排便だけではなく、失禁もしてしまった。


「どうだ民よ!最高だろ?この国の王女の無様な姿は!!」

「ルミエール様……」

「ああ……なんてことだ……」

「いつもあんなに凛々しいのに……」

「なぜ奴隷なんかに……」


そんな私達の醜態を見て民達は、悲しそうな声を上げる。

国の上層部である王族が、今目の前で無様に糞尿をしているのだ。

仕方がない。


「お前達はどうだ?見られながらそんな下品なことをする気分は?」


リジッブ様に聞かれて。


「「んおおおおおおおおっ♡♡♡見られながらウンコするの気持ちいい♡♡♡クセになりゅ♡♡♡おしっこも気持ちいい♡♡♡んほおおおおおおおおおっっ♡♡♡」」


ブリュ!!ブリュリュリュリュリュ!!ブリュリュリュリュリュ!!

ジャアアアアアアアアッ!!

それからしばらくの間、私達は醜態を晒し続けた。

おかげで広場には私たちのウンコとおしっこのシミが残っていた。


─────────────────────


色々と処理して、リジッブ様の住宅に戻った頃。


『悪い、遅くなった』

『で?どう?』

『完璧だ』

『さっすが!』


そして次の瞬間。

ドアが勢いよく、開かれた。


「なんだ?邪魔をしないでくれ、これからもっと面白くなるっていうのに」

「それが……奴隷達が一斉に逃げ出しました!!」

「なんだと!?」


リジッブ様は部下の報告に慌てて、部屋を出ていった。


「さすが、リュウギだね」

「当たり前だ」


リュウギは私の体から分離し、奴隷紋と《スレイブチョーカー》を破壊した。

ついでにミュルスの分も破壊した。


「他の人たちは?」

「同じことして、ギルドゥードが保護してる」

「さすが!じゃあこれで私の任務は完了だね!オニキス!」

『はいなの〜!』


オニキスは私をいつもの服装に早着替えさせる。


「ミュルスはそれ着て?」

「あ、ありがとう……あなた、もしかして……」

「私は奴隷を助けるためにきたんだ!とりあえず、アイツをぶっ飛ばさないとね!」


私は部屋の窓から慌てて外へと向かっていくリジッブを見つけた。


「さぁて!」


私は《シエル》に跨り、後ろにミュルスを乗せて、窓を突き破った。


「なんだぁ!?」


リジッブが何事かと振り向いた瞬間。


「《ヴァニタスキック》!!」


私は《シエル》から飛び降り、リジッブの顔面にドロップキックをかました。


「ぐあああっ!!」


リジッブはそのまま倒れ込む。


「ルミエール様!!」

「ご復活なされたぞ!!」

「我らに救いを!!」


私の姿を見て民達は湧き上がる。


「俺に従え!!」

「無駄だよ。見てわからないの?」

「なに?」

「奴隷紋も《スレイブチョーカー》もないよ!」

「バカなっ!!」

「リジッブ=ルフォルド公爵、少し調子に乗りすぎたね?」


私がそんなことを言うと。


「リジッブ様!」


ダディが駆け寄る。


「あなた……!!」

「一発で決めてあげる!」


私は《アレスカタストロフィ》を抜くとほぼ同時に、ダディの腹部にめり込ませる。


「あがぁっ!!」


ダディはその場に気絶した。


「時止めの対策の一つは、『使う前に倒す』だよ?」

「ダ、ダディ!!」


リジッブはようやく事の重大さに気づいたのか、真っ青な顔で震え上がっていた。


「まさかお前は最初から……!!」

「せいか〜い!」


私はそうして《アレスカタストロフィ》でリジッブを殴り、気絶させた。


「こんなものかな!」


私がリジッブを気絶させたのを知った瞬間、民衆は拍手喝采だった。

そりゃそっか……

自分たちを苦しめて、挙げ句の果てには奴隷まで苦しめる。

そんな最悪な奴の元になんて居たくはないだろうしね。


『そういえば、どうやって奴隷のみんなを?』

『それは……』


─────────────────────


リュウギside


俺がルミの元に戻る前。


『リュウギ、到着した』

「わかった。ちょっと離れてろ」


派手な魔法を使えば気付かれる。

となると……

俺は入り口に手を当てて。


「ふんっ!!」


ルミがやっているように振動で破壊した。


「感謝する!!」


それから俺はギルドゥードと一緒に奴隷達を運び出した。

ダディとかいう面倒なやつの部屋には《シャットサウンド》をかけておいた。


「じゃあ俺達も戻るか」


俺はオニキスに掴まって、ルミの体へと戻った。


─────────────────────


ルミエールside


『っていう経緯だな』

『なるほどね』


私達が会話をしていると。


「ルミ!!」

「ギルドゥード!!」

「よかった……無事で……」

「そうだ。この子も奴隷だから保護してあげて!」

「わかった」


ギルドゥードはミュルスを連れて行った。


「ルミエール、またすぐ会おうね?」


その言葉はどういう意味かわからなかったが、一旦お別れした。


「ル〜ミ〜さ〜ま〜?」


その声に、背筋がゾワっとする。


「リ、リファさんじゃないですか〜……」


私は冷や汗をダラダラと流す。


「私に黙って何してたんですか?」

「いや〜……軽く悪者退治を……」

「軽く?一度奴隷になるのが軽くなんですか?」

「いや〜……あははは……」


私はごまかし笑いする。


「何も面白くないんですが?」


リファは最近は珍しく無くなった笑みを浮かべる。

でも、目が笑ってない。

これやばい。

マジでヤバいやつや……

私は思わず天を仰いだ。


「さ、家に帰ってじっくりとお話でもしましょうか?」


私はそのまま首根っこを掴まれ、引き連れられて帰った。


─────────────────────


「ただいま戻りました」

「た、ただいま〜……」

「「ルミ(様)!!」」


私が玄関を開けるとリュウキとカーニャが抱きついてきた。


「全く!心配かけおってからに!」

「ご、ごめん……」

「どうせ今回も何か無茶をしたんでしょう?」

「ま、まあ、そんなところかな〜……」


ヤバい。

めっちゃ心配されてたのに、奴隷生活若干楽しんでたなんて口が裂けても言えない……!!


「二人とも、心配してくれてありがとね!」

「なに丸く収めようとしてるんですか?ルミ様、わざと奴隷になってたんですよね?変態のルミ様のことです。どうせその奴隷生活を楽しんでいたんでしょう?私たちが心配しているとも知らずに」

「………………」


やっべぇぇぇぇ!!

全部バレてるぅぅぅ!!

やばい、どうしよう!?

何かいい言い訳は…………

思いつかない!!

私が苦悩していると。


「沈黙は肯定ですか?」

「いや、えっと、あの、そのぉ…………はい……楽しんでおりました……」


これ以上は逃げられないと悟り、認めた。


「「なっ……!!」」


二人はワナワナと震え出す。


「なんという奴だ……!!」

「あなたという人は……!!」

「だって、私、ドMだもん!!やっぱ、そういうの興奮するじゃん!?」

「コイツ!開き直ったぞ!?」


私はそんな感じで約一週間ぶりに、みんなの元へと帰ってきたのだった。

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