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第28話《農業の国篇》葡萄踏みの乙女

リファリアside

翌日、ルミ様は『葡萄踏みの乙女』に参加していた。

「どう?似合う?」

「はい!!非常に!!」

ルミ様に今の格好が似合っているか聞かれたので、私は鼻息を荒くして答えた。

今のルミ様は、赤を基調としたロングドレスに身を包み、足元は勿論、裸足だ。

ああ……綺麗なエジプト型の御御足。

爪も綺麗に整えられている。

先ほど、念入りに足を洗っていたので土一つついておらず、足裏も綺麗な状態だ。

最高だ。

「あら、あなたも参加するの?」

そう言ってルミ様に話しかけたのは、豊満な胸の女性だった。

勿論、その女性もルミ様と同じ服に足元は裸足だ。

彼女の足はギリシャ型だった。

そんな彼女をルミ様はその女性の顔と胸を交互に見ていた。

「そんな貧相な胸の子供に美味しいワインが造れるとでも?」

「ひん……!!」

ルミ様は眉をピクつかせた。

「う、うるさい!ま、まま、まだ成長途中なの!」

「そう?じゃあ勝負しましょうか?」

「勝負……?」

「どちらが早く、そして丁寧に潰せるか」

「いいよ!その勝負乗った!」

「ちょっ……ルミ様」

「大丈夫負けないから!」

「負けて何も無しは面白くないわね……」

「罰ゲームでもする?」

「なら、私が勝ったら私の夜の相手をしてもらいましょうか!」

「わかった」

「ルミ様!」

「負けなければいいの!」

「あなたが勝ったらどうするのかしら?」

「私が勝ったら……」

ルミ様は少し考え。

「何もないな……」

「「えっ」」

「じゃあ何もしない、で!」

「え?ちょっ、え?それではあなたにとってデメリットしかない勝負になるのだけど?」

「全然いいよ!逆境の方が燃えるし!」

この人、勝っても負けてもいいと思ってるな……?

よし、これでルミ様にエッチなことをする口実が出来た!!

後はそれをする場所だけど……

私は周囲を見渡す。

すると一つの宿屋を見つけた。

私は中に入る。

「すみません」

「はい!」

「部屋って借りれますかね?」

「はい!大丈夫ですよ!葡萄踏みの乙女に出るんですか?」

「ええ、師匠が」

「そうですか!ではこちらが部屋の鍵になります!」

「ありがとうございます」

まあ、私の目的は部屋に連れ込んであれやこれやするけど。

雰囲気がどうのこうの言ってなかったかって?

私にとっていい雰囲気は一つ。

私たちだけの空間であること。

なので今回はいい雰囲気だ。

「さて、戻りますか」

そう言って私は会場へと戻った。


─────────────────────


ルミエールside

腹立つくらいデカい胸の女性に勝負を仕掛けられた。

どちらが早く、そして丁寧に潰せるかというものだ。

もし私が勝負に負ければ、その女性の夜の相手、すなわちエッチなことをすることになる。

私にとってどちらかというとご褒美の部類のため、デメリットになっていない。

でも、勝負事に手を抜くのは面白くないので全力でやるつもりだ。

「では、参加者は樽の中に入って下さい!」

司会のその声と同時に全員、樽の中に足を入れる。早速数個潰れて、先程まで真っ白だった足は少し、紫になる。

「皆さん!踏み始めて下さい!」

開始の合図と同時に全員が踏み踏みし始める。

定期的に見える足はドンドンと紫になっていく。

他の人の足を見てる場合じゃない!

私も一生懸命踏んでいく。

これ、結構体力いるけど、楽しいな……

そんなことを思いながらふと隣を見ると、女性は物凄いスピードで、それでいて丁寧に踏んでいた。

女性が動くと同時に巨乳は揺れていた。

そして私の視線に気付くや否や、勝ち誇ったような笑みを浮かべた。

「子供には難しかったかしら?」

それに加えて煽ってきた。

「なっ……!!」

そして私は見返してやろうと一気に動き始める。

巨乳は全員、滅びろ!!

怒涛のスピードで潰していく。

私の足はドンドン紫になり、湿気を帯びてくる。

その光景を見て、周囲が驚愕の表情を浮かべる。

「な、え、はぁ!?」

「さすがルミ様ですね。胸が小さいから体力の消費が最小限ですね」

「喧嘩売ってんの!?」

私を煽るように言ってくるリファに思わず言い返しながらも足は止めない。

むしろ、足は加速する一方だ。

「おっ!お嬢さん!完璧です!完全に潰れてます!お疲れ様でした!」

司会の人のその宣言により、私の勝利は確定した。

「私の勝ちだね!」

「ま、負けた……!!」

私は勝ち誇った笑みを浮かべ、樽から出ようとする。

「待ってください」

「え?」

樽の淵に手を掛け、紫色になった足を出し、台に降りようとした私にリファが制止の声をかける。

「そのまま動かないでください」

そう言ってリファは台の上に乗る。

「失礼します」

「え、ちょっ、な、なに!?」

リファは私をお姫様抱っこした。

「ちょっ、ちょっと!?足洗わなきゃいけないんだけど!?」

「問題ないです」

「何が!?」

「とりあえず行きましょうか」

そう言ってリファは私をお姫様抱っこしたまま、宿屋に向かって行った。


─────────────────────


宿屋に着いた私はベッドに座らせる。

「あの、お風呂に行きたいんだけど……」

「その必要はありません」

「え?」

リファは私の足元にしゃがみ込み、右足を手に取って。

「ひゃう!」

私の足を咥えた。

「え!?ちょっ!んんっ♡」

リファは私の足指の間を器用に舐める。

「っ……♡……んっ♡……ひゃぁ……っ♡ふぅ……んん……はああ……♡」

なんで……?

この前舐められた時は別に感じなかったのに…… っ♡

今はすごく感じちゃってる……っ ♡

やばい、濡れて来ちゃった♡

そんなことも露知らず、リファは私の右足を舐め回す。

指に指間に足の甲、土踏まず、踵など舐め尽くしていく。

「んああっ……っ♡あ、あ、あぁっ……♡」

そんなはしたない声を上げ、腰がびくんっ、と跳ねた。

足舐められただけでイっちゃった…… ♡

前はこんなこと無かったのに…… ♡

やっぱり、私、リファのこと好きなんだ…… ♡

ふと見ると右足は完璧に綺麗になっていた。

左足がまだ残ってる…… ♡

リファは右足が綺麗になったことを確認し、口を離す。

「葡萄味、美味しかったです」

「そ、そう……?♡」

「それと、今、イきましたよね?」

「そ、そんなことは…… ♡」

「そうですか。では私は満足したのでお風呂に入って来てください」

「えっ」

もっと舐めて欲しいのに……

「どうかしたんですか?」

「いや、えっと、その……」

「もしかして、もっとして欲しいんですか?」

「う、うん……」

「じゃあおねだりしてみましょう」

「おねだり……?」

「ええ、おねだりの仕方によっては舐めて差し上げましょう」

ちゃんとおねだりしないと……

「リ、リファ様、私の足を舐めて、気持ち良くしてください…… ♡」

そう言って左足を差し出す。

「わかりました。ルミ様のお願いを聞きましょう」

そう言ってリファは私の左足を咥えた。

「んん……っ♡」

リファは丁寧に優しく、そして激しく舐めてくる。

「気持ちいい…… ♡んふっ……っ♡ふぁぁ……っ♡」

そして再び腰がびくんっ、と跳ねた。

「はぁはぁ…… ♡」

「どうやらイったようですね」

左足も舐め終わったリファは口から離して言った。

「も、もっと…… ♡気持ちよくして下さい…… ♡」

「どこをですか?」

「おまんこイかせてください…… ♡」

私の言葉にリファは『はぁ〜……』とため息を吐き。

「本当にどうしようもない変態ですね」

そう言って私の服を脱がして全裸にする。

「パンツびしょびしょじゃないですか」

「だってぇ…… ♡気持ちよかったんだもん…… ♡」

「仕方ありませんね」

リファはそういうと下の口に左手の指を入れ、右手の指で乳首を弄ってくる。

「んっ、⋯んぁ♡はぁっ⋯⋯、ん♡」

クチュクチュといういやらしい水音が部屋に響く。

そんな私が喘いでいる口は急に塞がれた。

「んふう!?」

それだけではない。

リファは私の口内に舌を入れてきた。

「んんっ…… んぁ♡んっ♡」

リファの舌は私の口内を犯していく。

それに加えて、両手も動かしている。

気持ち良すぎて頭がおかしくなりそうだった。

「はぁっ、んぁ⋯♡んっ、⋯んぅ〜〜♡」

それから私は何度も何度も絶頂した。

そして最終的に深い眠りに落ちた。


─────────────────────


私はバタバタという音で目が覚めた。

「な、なに!?」

私が勢いよく起き上がると同時に、部屋のドアが開け放たれる。

「に、逃げて下さい!」

「何があったんですか?」

「サラマンダーに、ヘルサンダーグリズリーが現れたんです!!」

「「っ!!」」

私達は目を合わせて頷いた。

「行こう!」

「はい」

私は服をちゃんと着て、すぐさま宿屋を飛び出した。

私達が葡萄踏みをした会場に戻ると、葡萄には目も暮れず、人々を襲っているモンスター達がいた。

私はすぐさま《ファンタズムエッジ》を取り出し、刀身を展開した。

「きゃああああ!!」

叫び声の方を見ると、私を煽ってきた巨乳の女性がサラマンダーに襲われていた。

「グルガアアアア!!」

「はあああ!!」

私はすぐさま間に割って入り、サラマンダーを斬り伏せた。

「大丈夫?」

「あなたは……!!」

「リファ!サクッと片付けるよ!」

「はい、お任せください!」

リファにそう言った後、私は攻撃に打って出ようとした。

そんな私を引き留めたのは巨乳の女性だった。

「あなたは一体何者なんですか?」

「通りすがりの旅人、かな?」

私はそれだけ言ってモンスターたちとの戦闘に入る。

「オニキス!」

『わかったよ〜!』

オニキスは影から出てきて分身し、フレイムウルフに姿を変えた。

それにしても急に襲撃してきて……

目的は一体……

そんなことを考えながら、戦闘をしていると、奥の森に一瞬人影が見えた。

「リファ、オニキス、ここ任せていい?」

「はい。問題ありません!」

『大丈夫だよ〜!』

「ありがとう!お願いね!」

私は二人にそれだけ言って一瞬見えた人影を追跡する。

「待て〜!!」

私は走りながら、《シエル》に乗り換えて、追跡していた。

速い。異常に早い。

人間じゃないのか……?

危険だけど仕方ない……

私は《ファンタズムエッジ》を仕舞い、《クレシェンテアルク》を取り出す。

弦と矢を展開し、《シエル》の上に立って、構える。

森の中のため、非常に狙いを定めにくい。

雑に放って殺すわけにもいかない。

狙いはアキレス腱。

アキレス腱を切れば走れなくなる。

よし!今だ!

「ふっ!!」

私は人影に矢を放った。

しかし、その矢が届くことはなかった。

「!?!?」

その矢は空中で斬られたのだ。

もう一人いたのか!!

これは、疑惑が確信に変わりつつあるな……

私はもう一人に警戒しながら、もう一度弓を構える。

その瞬間、背後に気配を感じた。

私は躊躇なく《シエル》から飛び降りた。

「なに!?」

そして左腕のブレスレットで、《シエル》を呼び出し、掴まる。

そして再び《シエル》に乗り上げると、弓を仕舞い、そのまま追っていた人影に迫り、投げナイフで太腿を貫いた。

「うああっ!!」

「キャロル!!」

私を迫っていた人物は、すぐさま患部に触れる。

するとキャロルと呼ばれた女性の傷はあっという間に回復した。

「犯人はあなた達ですね?」

私は《シエル》から降りて、二人と対峙する。

「なんなんだそれは!!」

「今まで見たことない!!」

どうやら二人は私の武器に興味を示してくれたようだ。

「私が作ったの!凄いでしょ?でも、とりあえず大人しく捕まってくれない?」

「誰が捕まるか!!やれ!!」

そう言って出てきたのは大量のモンスター。

「やっぱりそう簡単にはいかないか……」

おそらくこのモンスター達はあの二人が使役しているのだろう。

普通の人間にこんな芸当は不可能だ。

となると答えは一つ。

ケイオス達の誰かが絡んでる……!!

「少々面倒なことになりそうだね……!!」

とりあえず目の前のモンスター達を倒さないことには話にならない!!

「今のうちに行くぞ!」

「ええ!」

そう言って二人は逃走を図ろうとする。

「逃しませんよ!!」

二人の前に対峙したのはリファだった。

「リファ!」

「遅くなって申し訳ありません!」

「大丈夫!」

『主〜!全部倒してきたよ〜!』

「オニキス!じゃあ手伝って!」

『わかった〜!』

そう言って今度は、ヘルサンダーグリズリーに姿を変えた。

「さあ、行くよ!」

私は《ファンタズムエッジ》を取り外し、刀身を展開して、戦闘に入った。

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