●これまでのあらすじ
Dearing Saint Story(ディアリングセイントストーリー)の世界に転生した桜井
悪役令嬢エリカ・キュービックとして生まれ変わったと思ったら本人も普通に居たので『バグ役令嬢ニエリカ・キュービック』として生きていくことに。
第一王子にエリカ本人と間違えられて婚約者にされたり、モブ村人を取得したら専属メイドになったりと、始まりから波乱万丈。
果たして、彼女を待ち受ける運命はどうなってしまうのか…!?
●キャラクター紹介
「ニエリカ・キュービック/桜井 結愛」
バグで複製された悪役令嬢であり、桜井
新しいエリカのコピー (2)。
この世界における『イレギュラー』であり、この物語の主人公。
「エリカ・キュービック」
バグで複製されていない本物の悪役令嬢。
悪役令嬢の例に漏れず、今後不幸になったりラスボスになったりする運命が待ち受けている、かも。
「ルイリオ・キュービック」
恰幅の良い体型と、立派なヒゲが特徴のエリカの父。
聡明であり、ニエリカの話を聞き、すぐに彼女を受け入れた。
ちなみに妻の作るきのこ料理が好きらしい。
「マーロイ・シュタットネス」
この国の第一王子であり、エリカの婚約者。
バカ、暴走列車、パッションだけで生きてる。
それでも丸く収まるのは、彼の人徳によるものか。
「カーヴィル・アドヴァンテス」
第一王子の親友であり、騎士団長の息子。
本物のエリカに片思いをしており、その影響でラスボスの側近になったりもする。
顔に似合わず大食いで、なんでもよく食べるらしい。
「モブーナ」
本名は『モブーナ・モブナンデス』。
物語の序盤に登場し即退場するはずだったが、ニエリカが『取得』したため彼女の専属メイドに。
ニエリカ様の為ならなんでもする。
●用語解説
「Dearing Saint Story(ディアリングセイントストーリー)」
通称「ディアスト」、DreamStationで発売されたゲームで、ジャンルは『リアルタイム戦略バトル乙女アクションRPG』。
アクションRPGとノベルゲームが合体したようなゲームで、早すぎた設定の数々と山のように発生するバグが有名。
ちなみにサブキャラをメインに据えた外伝も発売されている。
そしてこの世界はどうやらこのゲームの世界らしい。
20年前のゲームとは思えないバグや用語が出てくるのはご愛嬌。
「DreamStation(ドリームステーション)」
通称「ドリステ」。
20年程前に発売されたゲームハードで、当時の最先端…になり損ねた、2番手ないしは3番手のハード。
当時の専務が手売りしたとかなんとか。
「リアルタイム戦略バトル乙女アクションRPG」
『スクロール・ロールプレイングゲーム』みたいなもの。
実体は普通のノベルゲー付きアクションRPGである。
「バグフェアリー」
この世界における『バグ』は妖精の仕業だと考えられている。
「ハヴォック様」
物理演算を司る神。
「大丈夫。」
最速ではあるが、大丈夫では無いこともある。
●裏ワザの殿堂
1話「ドア貫通技」
なんと!このゲームにおけるドアは『閉まっている時』にしか当たり判定が無い。
つまり、ドアが閉まる瞬間に通過すれば、あたかもドアを貫通したかのように移動出来るぞ!
3話「エリカ様がもう一人!?」
この裏ワザを実践するためにはまずいくつかの手順を踏む必要がある。
その手順とは
1.エリカ・キュービックをパーティーメンバーに入れる
2.3つ目のダンジョンに出発する
3.壁抜けバグを使い、ダンジョンをクリアする前に脱出する
4.エリカ邸へ移動する
そしてエリカの自室に移動すると…なんと!エリカがもう一人増えているぞ!
ただし!パーティーメンバーに入れることは出来ず、セリフも同じことを繰り返すだけだ。
ちなみにこのバグは外伝限定だぞ!
5話「万能野菜じゃがいも!?」
このゲームのじゃがいもは万能野菜なので色々な事ができるぞ!
例えば…
・積み重ねることで物理演算を壊し、通常ではありえない勢いで飛ばす
・↑の応用として、一般市民をじゃがいもで挟むことで市民をTポーズで吹き飛ばす
・じゃがいもと████を一緒に置いておくことでじゃがいもが1000倍に増殖
もちろん壁抜けバグの起点として使うことも可能だ!
ただし、アイテムとして使用する際は毒が混じっている可能性もあるので注意!
5話「無限資金稼ぎ?」
各地の道具屋で売っている『魔物探知人形』は、2000Gで購入し、その場で3000Gで売ることが可能だ!
これを繰り返せばお金に困ることは無いぞ!
6話「なんでもひろえる!?」
『ひろう』コマンドは道に落ちているアイテム等をひろう為のコマンドだが、なんと!このコマンドは人間に対して使うこともできるぞ!
ただし、一度ひろってしまうとゲームが進行不能になるキャラも居るので、試す前には必ずセーブしよう。