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『スリザー』

【作品情報】

原題:Slither

製作:2006年/96分/アメリカ

監督:ジェームズ・ガン

出演:ネイサン・フィリオン/エリザベス・バンクス/グレッグ・ヘンリー

ジャンル:コメディなSFパニックホラー

(参考サイト:Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/)



【ざっくりあらすじ】

若くて別嬪な奥さんのスターラにある夜、夫婦のエンジョイタイムを拒まれちゃったグラントおじさん。

しょんぼりして町の酒場でやけ酒していると、スターラの妹ブレンダと遭遇。そのまま酔ったノリ任せに、二人で近くの森まで散歩することに。


そこで粘液まみれの謎生物?を見つけて近づいたグラントだったが、謎生物から射出された謎針に刺されてしまった。「好奇心は猫を殺す」を地で行ったね。


その後、家に戻ったグラントと仲直りイチャイチャをしたスターラは「なんか夫が、いつもと違うような?」と思いながらも、予想外にイチャイチャが盛り上がったため「まあ、ええか」とスルー。

しかし彼女の予想は大当たりで、グラントは謎生物にばっちり寄生されて意識も奪われていた。


町中で生肉を買い込み、近所のワンちゃんやブレンダを誘拐し、最終的にイカっぽいビジュアルへと変貌してしまったグラント。

とうとう犯行現場をスターラに押さえられ、彼女にも襲い掛かった。


しかしブレンダ失踪の件で捜査中だった、スターラの幼なじみである警察署長のビルが間一髪スターラを救出。グラントはウネウネといずこへ逃げ去った。


グラントの逃亡後、町の農場やワンちゃんが襲われる事件が頻発。

ブレンダもまだ見つかっておらず、ビルたち警察署署員はイカの人形 (グラントの似顔絵代わり)片手に捜査を頑張っていた。

その甲斐あってグラントの次のターゲットである農場に当たりを付けた一同は、無理くり付いてきたスターラと共に張り込み。


そして、変わり果て過ぎてもはや「……イカ?」状態のグラントと再会した。

ばちくそ戦闘力も上がったグラントを追いかけた末、グラントの分身を植えつけられまくって謎生物の養殖場と化したブレンダにも再会。

丸々に肥えたブレンダが破裂すると、ヒルに似た謎生物が飛び出して来た。


ヒルっぽい謎生物は口から体内に侵入し、寄生先の脳を支配するようだった。

セクシー入浴中にあやうく謎ヒルに寄生されかけた少女カイリーは、その時に謎ヒルの記憶とグラントの記憶を垣間見た。

彼女を救出したビルたちは、カイリーの見た記憶から連中の生態を知ることに。


しかしスターラをさらわれてしまい、絶体絶命のビルとカイリー。

だがカイリーの証言から、最初の宿主であるグラントさえぶっ殺せば他の謎ヒルも淘汰できると判断したビルは、警察署に押収されていた手りゅう弾片手にスターラを追う。


一方、グラントの元まで運ばれていたスターラも、ダサパンツに武器を隠し持ってイカってかジャバ・ザ・ハット風な夫と対峙。

イカ以下に成り果ててもスターラに惚れている、グラントの隙を突いて殺すべくチャンスを狙っていた。


ビルとスターラは、グラントをぶっ殺すことが出来るのか。



【登場人物】

ビル:

骨格ががっちり四角い感じのイケメン警察署長――そう、つまり私の好みです。ハイ。

14歳の頃の恋心を今もこじらせており、町の富豪と結婚した幼なじみのスターラに未練たっぷり。JKのカイリーにもすぐ見破られていた、きだったのに――すなわちBSSな署長さんであります。

でも言い換えれば、一途ってことだね!

なお実家暮らしでお母さんと同居中っぽい。作中で家のトイレが詰まっちゃうけど、結局そのままで終わる。


スターラ:

人妻系ヒロインで、貧しい家の出らしい。パツキン美女で最初はビッチっぽい雰囲気を出してるけど、冴えない年上旦那のグラントを本気で愛してらっしゃるご様子。

どうやら彼女も、幼い頃はビルのことを憎からず思っていたようで、駆け落ちを提案したこともあったとか。

なお虫も殺さなさそうな美人だけど、ノー躊躇でヘッドショットが出来るし首狩りも可能。


グラント:

ハゲ眼鏡→イカ→ジャバ・ザ・ハットと華麗に変身していく、お金持ちおじさん。

ビルからは「金に物を言わせてスターラと結婚しやがって」と恨まれてる。

彼も彼で、スターラのことはマジラブだった模様……と思われるけど、いかんせん作中ではほぼイカVer.しか拝めない。なので、実のところは単なる顔と体目当てだったのかも、よく分からない。


カイリー:

お金持ち農場一家の、ちょっとギャルっぽいJK。反抗期真っ盛り。

お風呂のシーンが『エルム街の悪夢』を彷彿とさせてくれました。

彼女の意図せず体を張った寄生未遂により、謎ヒル滅殺のチャンスを得られることに。

この子もスターラ並みに肝が据わってる。あとネイルは武器にもなるということを、我々に教えてくれた。


ジャック:

なんかずっと画面に映りがちだし、グラント討伐戦でも気付けば付いて来てる町長。失言が多め。

冒頭で死ぬタイプかなと思ったら、割と美味しい退場シーンが用意されてるレアなうざキャラだった。


猫ちゃんとワンちゃん:

ちらっと無残な姿で映るので、注意してください!アァァァァァーッ!


【感想など】

パニックホラーはあまり好きでないのですが、コメディ要素があるっぽいのと、ジェームズ・ガン監督作だったのと、Amazonプライムでタダで観られたのでちょっと拝見してみました。

たしかにちょいちょい、馬鹿映画でしたー。


最初は「なんや。普通の、地球外生命体が来ちゃう系ホラーやん」とか思ってたら、寄生されたグラントを周囲がイカ呼ばわりした辺りからキナ臭くなり。

ヒル大噴出後は、常にグロと馬鹿の間を反復横跳びし続けているような状態でした。


主人公チーム以外は謎ヒルに寄生され、絶望的状況だというのに。

スターラを挟んで、こじらせ幼なじみとイカ旦那が対立する泥沼三角関係なのに。

終始薄っすらと馬鹿馬鹿しい、「まあ、どうにかなるんちゃう?」的な空気が漂っているおかげで、深刻さゼロで観れました。


ガン監督作なので、劇中でレトロな音楽がよく流れるし。

最後はなんか爽やかですし。

エンドロール後に不穏な空気を漂わせてますけど、それはまあ、この手のホラーの定番ですので。あまり気にするな。たぶん監督も、深く考えてないと思うし。


なおR指定作品のようですが、セクシーはほぼ皆無です。グロゆえのR指定です。

セクシーなんて、スターラの下着姿ぐらいが関の山です。

それもおパンツはハイウエスト気味で、結構ダサかったです。無印良品で売ってるパンツっぽい。

紐パンとかじゃないんだ……と、ちょっとガッカリでした。


なのに、代わりにオッサンの活け作り風シーンとかはありました。オアマー!

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