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『ウィリーズ・ワンダーランド』

【作品情報】

原題:Willy's Wonderland

製作:2021年/88分/アメリカ

監督:ケヴィン・ルイス

出演:ニコラス・ケイジ/エミリー・トスタ/リック・ライツ

ジャンル:アクションホラーコメディ

(参考サイト:Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/)



【ざっくりあらすじ】

ある男性が車で一人旅をしていると、道に仕掛けられた罠によってタイヤがパンク。

通りかかったジェドというポッチャリオッサンに助けられ、彼の運営する修理工場まで連れて行ってもらうも、修理代は1,000ドルだという。ボッタクリィッ!


現金を持ち合わせていない現代っ子だった男性に、ジェドはある提案をする。

「この街にはウィリーズ・ワンダーランドという、元遊園地の廃墟がある。そこのオーナーは、遊園地を再開しようと考えているらしい。なので一晩園内を掃除してくれたら、修理代を肩代わりしてくれるってさ」


その申し出に無言でうなずいた男性だったが、実は遊園地にはある秘密があった。

マスコットキャラクターのウィリー人形たちには実は、凶悪な殺人鬼の魂が取り憑いているのだ。

彼らに町を荒らされないよう、ジェドやオーナー、そして保安官までもがグルになって、旅行者たちを生贄として捧げていた。


そんな町の暗部など当然知らない男性は、黙々と掃除を行う。

彼に迫る魔の手――だが、誤算が一つあった。

この男性、メチャクソ強く無慈悲だったのだ。


両親をウィリーたちの生贄にされた、不良少女リブ(とついでにその仲間たち)も巻き込んで、男性 vs 悪魔のアニマトロニクス集団の(だいたい一方的な)殺し合いが始まる!



【登場人物】

旅の男性:

名前も分からぬ、終始無言で鬼強いニコラス・ケイジ。

スタッフロールでの役名も「用務員Janitor」だし。

劇中ではマジで喋らない。唸り声ぐらいしか上げない。

なので何を考えているのかも、今まで何をしていたのかも分からない。唯一分かるのは、コーラが好きらしいということ。

ただ生真面目かつ几帳面で、クレカやカッコいい車も持っている点からも、割と真っ当な仕事に就いているような気がする。


リブ:

両親をウィリーたちに殺され、ウィリーの手先である保安官のもとで飼い殺し状態の不良美少女。

しかし隙あらば遊園地を燃やそうとするし、アニマトロニクスとタイマン張った時も怯まない、年齢に似合わぬアグレッシブさも持ち合わせている。

あと遊園地を燃やそうと試みた時、中にいるニコラスを気に掛ける優しさもあったり。


リブの不良仲間たち:

いかにもビッチだが友達想いな女の子と、あと男が4人ぐらいいた気がする。

男の中に、リブに想いを寄せてるっぽい子もいたような。

でも、別に覚える必要はない。

単なる賑やかし系犠牲者枠なので。


ジェド:

自動車修理工で、ウィリーの手下その1。

いつも葉巻を加えているかと思いきや、よく見るとカルパスっぽい。なんで?


オーナー:

遊園地の現オーナーで、ウィリーの手下その2。

ラストでのジェドとのやり取りを見る限り、ウィリーたちに従う他ないことを内心苦々しく思っていたよう……だが、だったらもっと早く手を打てよ、という。


保安官:

リブの育ての親であり、ウィリーの手下その3。

一応罪悪感はあったようで、リブが遊園地内に入ったと知るや、ショットガン片手に乗り込んでいった。

でも、そういう罪悪感も、相手に伝わってナンボなのよねぇ……


ウィリー:

諸悪の根源のアニマトロニクスども。

悪魔を崇拝していたっぽい、殺人鬼な初代オーナーとカルト的な部下集団の魂が乗り移っているらしい。

設定盛り盛りやな!



【感想など】

『Five Nights at Freddy’s』with『チャイルドプレイ』feat.『コマンドー』って感じの、ヤベぇクソ人形をボコり放題なニコラス氏でした。

『Five~』に関しては、実際オマージュ元として公言されているそうで。


『Five~』に限らず、主人公がひ弱系ホラーゲームを遊んでいる人間が感じるであろう、「敵どもを無慈悲にボコりてぇ……」という無念の、集合体みたいな主人公でしたね。

いやー、爽快。こういうの好き。


アクションど下手野郎なので、ホラーゲームは観る専門なのですが。

それでもこの腐敗した世界に落とされちゃったゴッドチャイルドとして、日々ありとあらゆる不条理や理不尽と隣り合って生きているので。


否応なしに、無言で悪魔人形どもをボコり・ネジり・引っこ抜くニコラス氏の姿に、快感を覚えるわけですよ。

私と同じく、ゴッドチャイルドな皆様にもオススメです。


そして犠牲者枠のヤンキーズが、全員成す術なく儚く散っていくので、一層ニコラス氏の最凶ぶりが際立つのね。スイカにお塩かける理論だわ。


あと本筋とは全ッ然関係ないのですが、ニコラス氏が休憩中 (そう、クソ人形から殺されそうになっていても、ちゃんと休憩を取るのだ。真面目か!)にピンボールで遊ぶシーンで流れる、いかにも80年代なクソダサテーマソングが、とても好きです。


そのダサさは一聴の価値ありですし、その時に工藤静香よろしく踊るニコラス氏もなんか可愛いので、やっぱり観て。ぜひ観て。

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