目次
ブックマーク
応援する
1
コメント
シェア
通報
『架空OL日記』

【作品情報】

製作:2020年/100分/日本

監督:住田崇

出演:バカリズム/夏帆/臼田あさ美

ジャンル:コメディ

(参考サイト:Yahoo!映画 https://movies.yahoo.co.jp/)



【ざっくりあらすじ】

銀行で働く私 (と書いてバカリズム)と、同僚たちとの日常。


更衣室にある数少ないコンセントを巡ってギスギスしたり、月曜日は全員性格が悪くなったり、強盗訓練で警察官の演技に駄目出しをしたり、食堂のご飯の味に一喜一憂したり。


そんな、特筆すべきことはないけれど、なんだか観ているとクスッとしてしまう、OLたちの架空の日常。



【登場人物】

私:

二十六歳の女の子らしい。

が、どう見てもバカリズムさん。

地元で実家住まいだが、土日は部屋から出ず、おそらくパジャマのままグータラ過ごすこともしばしば。

まるで自分を見ているようだ――と思っている人は、私だけでないと思いたい。


マキちゃん:

バカリズムさんの同期。

バカリズムさんと後述のサエちゃんが、数か月に一回程度しかスポーツジムに通っていない一方、マキちゃんは筋トレ沼にどっぷり。

ジムではマキッチョと呼ばれている。


サエちゃん:

バカリズムさんの後輩。

天然・空気読み人知らずな女の子。

韓国から異動してきた同僚に、『犬夜叉』全巻 (五十六巻)をまとめて貸そうとする鬼畜でもある。


小峰様:

バカリズムさんのパイセン。

コンセント不足に悩む女子行員たちのため、応接室にあった電源タップをパクって来たり、上司に誘われたラーメン屋で大盛りメニューにチャレンジする猛者。

なお、ラーメンは食べきれないと、約五千円の自己負担。

小峰様が食べきったのかどうかは、ぜひ本編にてご確認下さい。


酒木さん:

バカリズムさんのパイセンその二。

眼鏡でマジメ。使った後、泡が洗い流されていないスポンジや、洋式トイレの便座に拒否感を持つタイプ。

カレンダーをクルクル丸めてビニール袋に入れるのが、めちゃ得意。



【感想など】

バカリズムさんがOLのフリして書かれていたブログを書籍化し、そしてドラマ化し、最終的に映画化した「ちょっと何言ってるか分からない」な当作。


なお、こちらの映画に関してはそういった、事前情報があった方が楽しめると思います。


なにせバカリズムさんが女性銀行員役をしているものの、そこにいるのは「ただ女性物の服を着ただけのバカリズム」さんなのです。

そのバカリズムさんを、周囲の人々は女性として自然と扱っている――事前情報なしだと、脳がバグる絵面です。


実際、何も知らずにドラマ版を初視聴した時、目を開けながらタチの悪い悪夢を見ているのかと思いました。


狂気の沙汰であるバックボーンを理解して観ると、特に女性は「するする、こういう益体のないやり取り!」となります。

女性を変に理想化せず、もちろん戯画化もせず、気心知れた相手との会話劇を写実的に描いています。会話の内容が、割と低IQなのがまたリアル。


それを描いているのが、男性であるバカリズムさんなんですから、凄い。

……前世はOLさん?


また会話劇が面白いのはもちろん、映像が淡い水色とピンク色を基調としており、大変可愛らしくお洒落です。

女性陣が皆さん、タイプの違う美人なので、その愛らしい空気によく合う!


そこはかとなく気が狂っている、でも笑えて可愛くて、なんでかラストが若干ホラーテイスト(それはそれで笑えるのですが)。

おまけにバカリズムさんが出ている。

ある意味色々お得な映画です。

コメント(0)
この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?