【作品情報】
原題:The Nice Guys
製作:2016年/116分/アメリカ
監督:シェーン・ブラック
出演:ラッセル・クロウ/ライアン・ゴズリング/アンガーリー・ライス
ジャンル:ミステリー・クライム・スリラー・アクション・コメディ――多いな。
(参考サイト:Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/)
【ざっくりあらすじ】
1977年のアメリカ、ロサンゼルス。
ポンコツ探偵のマーチと、裏稼業の割に真面目な示談屋のヒーリー。
マーチは死んだはずのポルノ女優・ミスティの行方探しを、彼女のおばから依頼され。
そしてヒーリーはアメリアという女性から、マーチに付け狙われているという相談を受ける。
マーチはおば(ご高齢)が、ミスティとアメリアを見間違えたと考えて、彼女の身辺を探っていたのだ。
ヒーリーがマーチを無事ボコったことで、一応解決かと思いきや。
ヒーリーの家に、アメリアを探すゴロツキ二人がやって来る。
彼女の身の危険を察知したヒーリーは、マーチ(ヒーリーに腕を折られた)にもう一度会いに行き、アメリア探しを手伝ってくれるよう依頼。
ポンコツ探偵マーチは、金さえ払えば気の良い奴であった。
腕を折られた禍根もあっさり水に流したマーチと協力し、ヒーリーはアメリア探しを始める。
するとアメリアが、死んだミスティと関係があったことと、またアメリアの恋人も不審死を遂げていたことを突き止める。
一人のポルノ女優の死から始まった物語は、やがて司法省すら関わる一大事へと発展することになる――
【登場人物】
マーチ:
日本で探偵というと、ちょっと頼りないけど、いざという時頼りになる、昼行灯的キャラクターが多いよね。
しかしこのマーチ、徹頭徹尾役に立たない。
そして悲鳴がいちいち甲高い。どこから出してるんだ。
ヒーリー:
示談屋という、基本腕力で解決する仕事をしているはずなのに、随所で人の好さや真面目さが垣間見えるラッセル・クロウ。
マーチが圧倒的ポンコツのため、彼のアクションシーンが際立つのだ。
太っても渋い。
ホリー:
マーチの娘で13歳。可愛い。
仕事中でもヘラヘラ呑んでる父の分も頑張る、しっかり者の女の子。
駄目父に発破をかけることもしばしば。
【感想など】
ちょっとお下品でエロとバイオレンスもあり、な探偵物語。
古き良きアメリカンな感じがして、いいですね。
実際、舞台は70年代末ですしね。
マーチとヒーリーの物語が重なるまでは、どういったストーリーなのかも読めず、また少し退屈。
しかし二人が手を組み、マーチの娘のホリーも加わってアメリア探しを始めると、途端に面白さが加速。
それに比例して、二人が扱う事件も肥大化。
ついでにバンバン銃弾が行き交い、んでもって人も死ぬ。やっぱバイオレンス。
ついにはアメリカ社会の根本を揺るがすような、巨大スキャンダルに行き当たる辺りが大味で大変よろしい。
またジャンルにコメディと入っている通り、随所で笑えるシーンも挿入されている。
アクションがヒーリー担当なら、こちらは主にマーチが担当しております。
お下品かつバイオレンスなので少々人を選ぶものの、陽気に観られる良い映画です。