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『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』

【作品情報】

原題:Knives Out

製作:2019年/130分/アメリカ

監督:ライアン・ジョンソン

出演:ダニエル・クレイグ/クリス・エヴァンス/アナ・デ・アルマス

ジャンル:ミステリー

(参考サイト:Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/)



【ざっくりあらすじ】

大富豪の作家、ハーラン氏が自宅で首を切られて死んだ。

警察は自殺と判断するも、名探偵ブランの元へ匿名の捜査依頼が届く。


ブランと警察は、ハーラン氏が死ぬ前夜に行われていた、彼の誕生日パーティーに出席していた家族たちを聴取。

次々と暴かれていく、家族とハーラン氏の確執。


そんな中、看護師のマルタだけはハーラン氏の信頼を勝ち取っていた──と思われていたのだが。

なんとマルタこそが、ハーラン氏の死に関わる重要人物だったのだ。


彼女がうっかり鎮痛剤とモルヒネを間違えて投与したことが、死の遠因なのだが、そんなことに誰も気付くことなく。

名探偵のはずのブランも気付かぬまま、ハーラン氏の遺言が公開された。

遺言は、全ての財産をマルタに相続させるというものだった。


非難ゴウゴウ、醜さ丸出しでマルタに迫るハーラン氏の子供や孫たち。

当然マルタも大パニック。


彼女はどうなるのか。

その罪は暴かれてしまうのか。

名探偵ブランは真実にたどり着くのか。



【登場人物】

ブラン:

別の世界では、殺しのライセンス持ちのスパイ。

今回は南部アメリカ訛りの、ケンタッキーな名探偵。よく笑うぜ。

でも紳士感もあるのは、さすが。

マルタをワトソン役に指名したり、果たして何をどこまで見抜いているのか。


マルタ:

まつ毛がクソなっがい、移民の美人看護師。

母が不法移民のため、彼女が罪を犯しちゃうと色々ヤバい。

そして嘘をつくとゲロを吐くという、とんでもない体質の持ち主。


ハーラン:

どうやら超有名らしいミステリー作家。

マルタのことを気に入っており、彼女の医療ミスも、彼女と彼女の母を守るために隠すことを決意するのだが……


ランサム:

ハーランの孫。ドラ息子である。

別の世界では、クソださスーツで戦う正義のキャップ。

今回はオシャンティーな白セーターが爽やかだね。

遺産問題でもみくちゃにされたマルタを助ける。


その他ハーランの家族:

駄目人間揃いだぜ!



【感想など】

なんか変なミステリー!

妙なミステリー!

でも面白いよー!


当初は故意とは言え、雇い主を死に追いやったマルタの右往左往を楽しむ、『刑事コロンボ』系列の映画なのかと思いきや。

ハーラン氏の家族、どいつもこいつもクソ揃いだし。

マルタ、良い子だし。

遺産相続とかいう隠し玉まで出て来るし。


一体どうなるんだよ!となっていると、なんか怒涛の展開に!

そして最後は名探偵モノらしく、チャキッ!と締まる。

王道ミステリーっぽさがありつつも、新しいことにも挑戦している意欲作。


そして、ヒロインに「ゲロを吐きやすい」という謎体質を盛り込んだ謎作品でもある。

監督の趣味かしら?

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