【作品情報】
原題:Lights Out
製作:2016年/81分/アメリカ
監督:デビッド・F・サンドバーグ
出演:テリーサ・パーマー/ガブリエル・ベイトマン/ビリー・バーク
ジャンル:ホラー
(参考サイト:映画.com https://eiga.com/)
【ざっくりあらすじ】
八ヶ月続いてるセフレから本気で口説かれても、のらりくらりとかわす主人公のレベッカ。
そんな彼女の元にある日、児童福祉局から電話が入る。
電話内容は、父親の違う弟に関する相談事だった。
うつ病の母親と二人暮らしの弟マーティンは、睡眠障害を患っていた。
彼はその原因が「ダイアナ」にあるという。
その名前は、レベッカにも覚えのあるものだった。不気味で恐ろしい記憶と共に。
マーティンを一時保護したレベッカは、姉弟の絆を築いていく。
そしてそれが、「ダイアナ」をきっかけに背を向け続けていた、母親との対峙に繋がるのであった。
果たしてレベッカとマーティンは、「ダイアナ」から逃れられるのだろうか。
【登場人物】
レベッカ:
主人公。美人でビッチ。セフレは作るが、恋人は作らない刹那主義。
だけど同時交際はしなかったりと、結構律義。あとなんやかんやで面倒見が良い。
マーティン:
レベッカの弟。ショタだが、年の割に諦めが早い少年。
メンヘラの母と、ビッチな姉を持つ。なおパパは冒頭で死亡。不憫。
ブレット:
レベッカのセフレ。
が、レベッカに本気で惚れているらしく、彼女の家にどうにか己の痕跡を残そうと頑張る。
こいつも恐ろしく面倒見が良い上、終盤は「ダイアナ」への多彩な回避術を披露するフラグクラッシャー。
ダイアナ:
レベッカたちの母の友人らしいが……どう見てもクリーチャーです。
ソフィー:
レベッカたちの母。だいたいコイツのせい。
【感想など】
和洋折衷ホラーな印象。
暗闇でしか登場しない化物という設定が、ジャパニーズホラーな「ヒタヒタ……」感とハリウッドホラーの「ゥオリャー!」感を同居させてくれる。
ダイアナの正体について焦らさず、マーティンの亡き父が遺した手掛かりを元にサクサク解明する点を、「テンポが良くてイイネ!」と思うか「情緒がねぇ」と思うかは、観た人次第。
ちなみに自分は前者でした。正体分かっても、彼女の対処方法を不明瞭にしたおかげで、危機感は最後まで程よく持続されました。
それより腹が立つのが、主人公姉弟の母であるソフィー。
薬は飲め! そのせいでキッズがえらい目に遭ってるんじゃい!
ただ最後には漢を見せてくれたので、溜飲も下がります。ちょっとだけですがね!
そして彼女より漢だったのが、レベッカのセフレであるブレット。
「あ、こいつ終わったな……」と思わせてからの頑張りが素晴らしい。
彼のガッツのおかげで、後味も結構良く終わったのもありがたい。
ただ、レベッカの恋人になりたいからと、「彼女の部屋に脱ぎたての靴下をこっそり残す」という行為が、有効かは甚だ疑問である。