【作品情報】
原題:The Cabin in the Wood
製作:2012年/96分/アメリカ
監督:ドリュー・ゴダード
出演:クリステン・コノリー/クリス・ヘムズワース/アンナ・ハッチソン
ジャンル:ホラー
(参考サイト:映画.com https://eiga.com/)
【ざっくりあらすじ】
ラグビーでもやってそうな、マッチョな青年カート(マイティ・ソーの中の人)。
その彼女の、貧乳ビッチのジュールズ。
ビッチの友人の、インテリ真面目なデイナ(もちろん主人公。でも初登場時はパンツマン)。
彼女に恋する真面目青年ホールデン。
カートの友人で、ヤク中のマーティ。
五人は週末を利用して、ド田舎にある別荘へ遊びに来ていた。
そしてそれを観察する、どこかの秘密組織のような施設とオッサンたち。
彼らはデイナ一行が立ち寄るガソリンスタンドの偏屈爺さんに指示を下し、別荘に続くトンネルには超テクノロジーな結界を張ったりしつつ、デイナたちが別荘の地下室に行くよう誘導する。
まんまと誘導に乗った彼女たちは、地下室で不可思議な道具たちを目にする。
その中にあった日記帳を手に取り、書かれていた呪文のようなラテン語を音読するデイナ。
その瞬間、別荘近くの地面が盛り上がり、ゾンビ一家がよみがえる。
彼らはホラー映画のセオリーどおり、次々とデイナたちを襲う。
阿鼻叫喚の惨劇を見ながら、ほくそ笑む秘密組織のオッサンたち。
果たしてオッサンたちの目的は一体。
そしてデイナたちは生き延びることができるのか。
【感想など】
シガニー・ウィーバーとクリヘムの、なんという無駄遣い!
だが、そこが良い。
「リア充な若者グループが別荘に遊びに行って、ホラーな目に遭う」というテンプレ的展開に「陰謀」という隠し味を添えた、割と何でもありの良作品。
「こまけぇこたぁ良いんだよ」という一言が、これほどピッタリな作品も珍しい。
そんなサービス精神に溢れているので、馬鹿馬鹿しくて面白い。
ついでに、ちょっとブラック。
そしてワケあり秘密組織なオッサンどもを翻弄する、デイナ一行のジョーカーキャラ、マーティ。
ヤク中に常識は通じないのだな、と改めてしみじみ。彼が秘密組織のお膳立てを結構台無しにしていくので、特に後半は「ざまぁ!」となる。
あと主人公のデイナちゃんが、最初は「うーん。ちょっと微妙かも」と思ったけれど、観ている内にどんどん可愛く見えちゃう。
そして完全に余談だが、クリヘムことパリピなカートとその恋人が「夕飯にアライグマを食べよう」とはしゃぐシーンがある。
「まさかこの数年後、ガラの悪い宇宙アライグマと共闘することになるとはなぁ」と、訳もなく感慨深くなってしまった。