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『ハッピー・デス・デイ』

【作品情報】

原題:Happy Death Day

製作:2017年/96分/アメリカ

監督:クリストファー・ランドン

出演:ジェシカ・ローズ/イズラエル・ブルサード

ジャンル:ホラー

(参考サイト:映画.com https://eiga.com/)



【ざっくりあらすじ】

 美人だけど、超絶ビッチで性格もアレな主人公のツリー。

 大学教授と不倫するわ、行きずりの男と寝るわと、文字通りヤリたい放題。美人無敵かよ!


 そんな生き様を、生真面目なルームメイトに諌められても、「知ったこっちゃねえ!」と鼻で笑っていたら、罰が当たったのだ。

 お面を被った、不審者にぶっ殺された。自分の誕生日に。


 しかもその日がループする。殺された瞬間、誕生日の朝に戻るのだ。


 何度も何度も、ありとあらゆる方法で殺されるツリー。

 その繰り返しの中で、彼女は自分の身勝手な行動も見つめ返す。


 イケイケなキャミソールとピンヒール姿から、ダサめなラグランTシャツと薄化粧に着替えた彼女は、鬼の執念で自分を狙う殺人鬼の正体を暴けるのか。

 ヒントはクロックスだ!



【感想など】

 面白い!

「次はどう殺されるんだ。いやいや、犯人誰なんだ!」と、常時TVに食らいつきの96分。


 ジャンルはホラーですが、ツリーちゃんのぶっ殺されるシーンは全てぼかされているので、ホラーが苦手な方にもオススメ。


 そして何より、何度殺されてもめげない(たまに無関係の同級生も巻き込んで死ぬが)ツリーちゃんが、見ていて清々しい。

 というか、途中でテンポよく殺されまくるので、むしろ笑える。

 「どうせループするもん」と言わんばかりに、全裸になったりもするしな。


 冒頭ではそのビッチ&高飛車ぶりに、「なんだこの女。感じ悪!」となるが、30分過ぎた頃には応援しちゃっている。

 だって、殺されても殺されても、絶望しないのだ。泣きながらも、「なにくそ!」と立ち上がるのだ。


 そして犯人の正体も、個人的には大変よろしゅうございました。

「誰だお前」というぽっと出からの、「お前だったのか……!」の二段階構成! 素晴らしい!


 殺伐とした殺し/殺される攻防戦と平行して、ツリーちゃんがうっかり一夜を過ごした(本当に過ごしただけ。ココがミソ)青年カーター君との、繰り返しながらも少しずつ変化していく、淡い恋模様も見逃せない。


 ところで。

 犯人の被っているお面が、野生爆弾のくっきーさんに似ている気がするのは……私だけだろうか。

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