【作品情報】
原題:The Harvest
製作:2013年製作/104分/アメリカ
監督:ジョン・マクノートン
出演:サマンサ・モートン/ピーター・フォンダ/チャーリー・ターハン
ジャンル:サスペンス、ホラー
(参考サイト:映画.com https://eiga.com/movie/88068/)
【ざっくりあらすじ】
両親を亡くして祖父母に引き取られた少女マリアン(おそらく都会っ子)と、病弱な車椅子少年のアンディ。
田舎町で出会った二人の、ボーイ・ミーツ・ガール……と思わせながらの、VS ヒステリックババア(=アンディ母)戦。
ヒステリックババアの猛攻をかいくぐり、マリアンはアンディに会えるのか。
アンディの病気は完治するのか。そもそも原因は何なのか。
そして明かされる、地下室の秘密。それと同時に、アンディ少年に迫る危機。
果たしてマリアンは、アンディを救うことが出来るのか。
【感想など】
田舎の風景が綺麗ねぇ。蔦の這うお家もキュート。
美貌の車椅子少年と、ちょっと斜に構えた都会っ子少女の出会いが、何ともほのぼの。
……などと思えるのは、冒頭ニ十分ぐらい。
だってジャンルはサスペンス+ホラーなのだ。ほのぼので終わるわけがない。
ストーリーとしては、アンディ一家の謎を丁寧に解き明かす、ゴリゴリサスペンス。
そこに幽霊なんて一切出てこない。
じゃあ何故ホラーかと言えば、アンディの母親が、「人間が怖いホラー」要素を一手に引き受けているのだ。
この母親のキャラが、とにかく濃い。
とにかくマリアンを邪険にする、たまに暴れる、いやよく暴れる。めっちゃ暴れる。
「こんな隣人だけはノーサンキュー!」を体現する、素晴らしいヒスババアである。
そして一家の謎が解けた瞬間、原題である「The Harvest(収穫)」の意味を察する。
その瞬間、背筋がゾッとした。
ハラハラさせられっぱなしの104分 (※個人的には丁度良い長さです、はい)だが、ラストは爽やかハッピーエンド。
テンポも後味も良く、少年少女のやり取りが、非常に可愛らしい良作である。
また個人的には、アンディとヒスババアの板挟みとなっている、パパ(主夫である)が良い味出してる。
酒浸りになったり浮気したりと、密かに色々やらかしつつも、少年たちをこっそり応援したり、最後は美味しいところをかっさらうのだ。
やるな、主夫。