太一と想いが通じあって数日、大きなベッドが届いた。太一と僕が寝ても余るほど大きい。
もしかしてこれは····。一緒に寝ようって事でいいんだよな。
太一は毎晩、風呂に入る前に部屋で筋トレをしている。僕はその間に風呂に入る。
僕の勘違いじゃなければ、今日は、いや今日から夜は太一の部屋でいいんだよね?
僕は自分の枕を抱いて、太一の部屋を訪ねた。
「太一? あのさ、そのベッドってことはさ、一緒に寝てもいいの?」
「ん゙っ、おおぅ、ああ、そうだぞ。ん゙ん゙っ····おいで」
太一はまだ筋トレの最中だったが、ベッドに腰掛け僕を呼んだ。僕はおずおずと太一に近づく。枕を抱き締めていた腕を、片方掴んでベッドへ押し倒された。
「ごめんな、汗臭いだろ? 先に風呂入ってくるわ。待ってて」
耳元で低く囁くように言う太一。僕は思わず、太一を抱き止めて言った。
「····ううん、汗のにおい好きだよ。逞しい感じがして、かっこいいじゃん」
「そうか? じゃぁこのまま1回だけ――」
確かに、太一は1回だけだった。力尽きてクタッと横たわる僕に毛布をかけ、そそくさと一風呂浴びに行ってしまった。
僕は、自分の体力の無さを痛感した。おじさんって、こんなに体力があるものなのか····。
悔しいから、僕も筋トレを始めようかと思う。
10分もせずに、太一はベッドに戻った。余程待ち遠しかったのか、些か興奮しているように見える。
「ちょ、待って太一。僕もうさっきいっぱいシてもらったから····。今日はほら、もう寝よう?」
「ふふふ、おじさんの元気を甘く見てたな? 大丈夫だよ。お前、若いんだからまだまだイけるって」
訳の分からない持論を持ち出し、容赦なく僕を組み敷いてしまう。このマイペースな所も男らしい力強さも、やはり僕には無いもので、僕はそういうところに惹かれてしまう。
そして、僕もまた押しに弱いと知った。
「もう····、1回だけだよ?」
「わかったよ。ほら、力抜いて? 唇ギュッてするのやめて?」
「だって······まだ緊張するんだよぅ」
思わず全身に力が入ってしまう。だが、太一の優しいキスとは裏腹なやらしい指遣いで、僕の――……