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第一章までの、あらすじと登場人物と設定
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✅あらすじ
・主人公の兄 (艦長)が乗艦する軍艦「ゆきかぜ」が、南洋で巨大生物に襲撃され撃沈する。その後、兄は行方不明となる。
・主人公は消えた兄の代わりに、国家の抑止力として南国の最前線基地「ニライカナイ」に、ヒロインと共に強制連行される。
✅登場人物
・人外が普通に、少数存在する世界。一部の神も人間同様の実体を持って存在する。
►主人公 (南方威) 軍神。高校生の少年。生体兵器として軍に入隊することを拒む。ヒロインと添い遂げるため、人間になる儀式を受けようとしていた。猛烈な人外差別によるいじめでPTSDを発症しており、大勢の前に出ると過呼吸になる。
►ヒロイン(橘みなも) 人間。女子高生。軍神とペアで戦う戦巫女の素質を持つ。すごく戦巫女になりたい。主人公とは友達以上恋人未満の幼馴染。
►主人公の兄 (南方琢磨) 軍神であり、国家の抑止力として軍に所属する。とある事件の後、己の戦巫女 (妻)と共に行方不明。
►難波 宅配屋のお兄さん。人間。主人公とヒロインを子どもの頃から見守っている。
►吉田 高校生。人間。主人公の親友。実家が金持ち。
✅設定
►舞台
西暦2050年台。
100年前の世界大戦で、神や人外の助力を得て勝利した日本。
戦勝に寄与した功労を称え、人外に市民権が与えられる。
が、その代償として一部の軍神が国軍の戦力として組み込まれる。
►テクノロジー
2000年台初頭に発生した兵器工場の事故「バビロンの黄昏」により、通信を阻害する微粒子が地球上に拡散してしまった。そのため、各国は長距離攻撃が不可能になる。
唯一テクノロジーに頼らず長距離攻撃手段「軍神」を持つ日本が他国から不可侵領域となる。
►軍神の仕組み
軍神が武神器と呼ばれる特殊な兵装を用いると、数百キロメートル離れた場所を攻撃できる。遠距離透視能力を持つ戦巫女とセット運用することにより、「バビロンの黄昏」以前に使用されていたICBM並みの攻撃が可能となる。
軍神は「バビロンの黄昏」以降、さらに強力な抑止力として機能している。
►威が拉致された理由
南西地域の抑止力「軍神」を失ったことが世界中に知られてしまい、国防上の危機を迎えていた政府が、代わりの「軍神」として威を拉致した。なお抑止力であるため、ただちに攻撃能力を有する必要はないとされていた。
しかし巨大生物に対抗するには「軍神」の力が必要とされ、急遽軍神としての訓練を開始することになる。