〈李斗の日記〉
つらいつらいつらいつらいつらい。
もう、本気で狂いそう。
病院行った方がいいんだろうか?
それとも、さんざん処理してスッカスカの空っぽにすれば、なんとかなるんだろうか?
いやいや、そんな程度で僕のアレが枯れるなんてことは……。
薫とのめくるめく時を過ごした僕は、なおさら薫ナシでは生きられない体になっていた。どうしようもなく、薫が必要。
薫中毒。
薫依存症。
薫のためなら躊躇なく人類を皆殺しに出来るくらい薫至上主義。
これはガチ。
薫がやっとこデレてくれたおかげで、僕は遠慮なく薫を満喫出来るようになった。ところが、満喫出来ないと禁断症状が出ると言った方が正しいだろう。
盛りのついた犬のように歯止めの利かない僕を、苦笑しながら受け入れてくれる薫には頭が下がる思いだ。
いやいや、土下座をしないと足りない。
自分でもここまで症状が酷いとは夢にも思わなかった。
五百年も女断ちをしていると、実質童貞に戻ったも同然で、呆れるくらい薫を求めてしまう。
……薫、マジでゴメン。
ホントは僕、こんなんじゃないんです。お願い信じて。
つってもムリだろうなぁ。ああぁ、絶対エロ魔神だと思われてる。こんなはずでは……。
やばいやばいやばいやばい。
荒ぶる下半身と常に格闘しつつ、僕らの高校生活は夏休みに向けてカウントダウンを始めていた。まぁ、その前に期末試験もあるけども。
ああどうしよう。どうしたら。
彼女には「家に帰るまでガマン出来ないの?」と呆れ顔でたしなめられるのだけど、そこまでガマンすると犯罪者の仲間入りをしそうだから、と渋る薫にお願いをしている始末だった。
……ゴメンなさい。マジでゴメンなさい。
自分でも呆れてます。ホントにゴミでクズでごめんなさい。
ああ……、マジでヘコむ。
もうやだ。こんな自分がやだやだやだやだ。