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【15】兎神の日記4

〈李斗の日記〉


 つらいつらいつらいつらいつらい。

 もう、本気で狂いそう。

 病院行った方がいいんだろうか?

 それとも、さんざん処理してスッカスカの空っぽにすれば、なんとかなるんだろうか?

 いやいや、そんな程度で僕のアレが枯れるなんてことは……。


 薫とのめくるめく時を過ごした僕は、なおさら薫ナシでは生きられない体になっていた。どうしようもなく、薫が必要。

 薫中毒。

 薫依存症。

 薫のためなら躊躇なく人類を皆殺しに出来るくらい薫至上主義。

 これはガチ。


 薫がやっとこデレてくれたおかげで、僕は遠慮なく薫を満喫出来るようになった。ところが、満喫出来ないと禁断症状が出ると言った方が正しいだろう。

 盛りのついた犬のように歯止めの利かない僕を、苦笑しながら受け入れてくれる薫には頭が下がる思いだ。

 いやいや、土下座をしないと足りない。

 自分でもここまで症状が酷いとは夢にも思わなかった。

 五百年も女断ちをしていると、実質童貞に戻ったも同然で、呆れるくらい薫を求めてしまう。


 ……薫、マジでゴメン。

 ホントは僕、こんなんじゃないんです。お願い信じて。


 つってもムリだろうなぁ。ああぁ、絶対エロ魔神だと思われてる。こんなはずでは……。

 やばいやばいやばいやばい。


 荒ぶる下半身と常に格闘しつつ、僕らの高校生活は夏休みに向けてカウントダウンを始めていた。まぁ、その前に期末試験もあるけども。

 ああどうしよう。どうしたら。


 彼女には「家に帰るまでガマン出来ないの?」と呆れ顔でたしなめられるのだけど、そこまでガマンすると犯罪者の仲間入りをしそうだから、と渋る薫にお願いをしている始末だった。


 ……ゴメンなさい。マジでゴメンなさい。

 自分でも呆れてます。ホントにゴミでクズでごめんなさい。

 ああ……、マジでヘコむ。

 もうやだ。こんな自分がやだやだやだやだ。

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