いつものように二階の書斎に行くと、兄がいない。
小説の原稿の追い込み時期は、午後二時にコーヒーを運ぶのが私の習いになっている。
ふとパソコンのモニタに目をやると、途中から大量に数字の羅列が。
222222…
呆れた私はパソコン机の椅子に腰掛け、自分で淹れたコーヒーを飲み始めた。
「うん、おいしい」
当然だ。今日は奮発して煎りたての挽き立てを買ってきたんだから。
……ところで、この猫、どこから入ってきたんだろう?
※初出 てきすとぽい 第2回200文字小説コンテスト
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